第4話 『Me before you』

 『Me before you』という洋画を以前観た。

 どのような内容なのかを知らずに観たので、結末に驚かざるを得なかった。涙がどんどん溢れてきて、止まらなかった。これを書いている今も、作品の中で流れる音楽や、ウィルの笑顔に隠されていた、秘密の意思、ルイーズの悲しみや心の広さを思い返すと、胸に来るものがある。

 この作品は、小説が原作のようだ。小説の作者は、実際にこのような決意をした選手がいたという話を聞いたことを忘れられず、このテーマを“書かなければ”と思ったという。


 普段、私たちには分からない。想像もつかない。身体がある日突然、不自由になってしまう辛さを。悲しみを。絶望を。

 自分で動きたくても動けない。何かしたくても人の手を借りなければならない。人生に対して、希望を抱けなくなっていき、孤独は深まる。

 

 人生は一度きりだ。なのに、日々忙しいと、ついその事実が頭の隅に追いやられ、小さなことにイライラしたり、目標を見失ってしまったりする。つい臆病になってしまったり、 他人の欠点に目がいってしまったりする。

 

 そういうことを、少しずつでも減らしていきたい。他人からしたら小さなことでも、幸せだなと感じることを大切にしたいと思う。

 

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