鬼籍 幽 は笑わない

あげぱん

第1話 怪魔ブラッドレイン


「……やっとみつけた。」

人が眠りにつく深夜、ポツリと誰に向けるでもなくそう呟いた。





''彼女''の名前は鬼籍 幽(きせき ゆう)。

界隈では名の知れた人物である。

彼女のことを一言で話すなら……そう、あれよ、こう、なんかそこはかとなくあれなのである!


「別にないならいいよ」


…おっと、彼女に私の思考を読まれてしまったようだ。


「読まれた…と言うよりも普通に声に出して喋ってたよ、優」


「えぇ!?うそ!無意識だったわ!」


「はぁ…それより、アソコを見てごらん。違う違うもっとこっち、ほら」


「えぇ、どれよ…あ!いた!」


「バカ、声が大きい!そう、今回の私たちのターゲット『怪魔ブラッドレイン』だ」








これは、私が体験した素敵で、最高の友人との「目も眩むような眩しい日々」の軌跡とも、奇跡とも言える物語である。

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