第7話 家庭菜園
〇月×日
おでんの種を蒔いた。
暫く天気も良いはずだから、早く芽がでたら良いなと思う。
-----------------------------
〇月×+1日
おでんの芽が出た。
昨日の今日でもう芽が出た。
やはりおでんの種の使い方は正しかった。
-----------------------------
〇月×+3日
起きて確認するたび、成長が留まらない。
おでんの茎って斑なんだ、知らなかった。
やけにふさふさしている。
-----------------------------
〇月×+4日
触ってみると、おでんの茎はとても柔らかい。
ただ、ここからどうおでんになるのか注目したい。
-----------------------------
〇月×+5日
触ってみたから柔らかいのは判っていたが、茎がたまに地面に倒れている。
風ではなさそうだが、大丈夫だろうか。
-----------------------------
〇月×+7日
茎の根元が膨らんできた。
根菜の気配がようやく見えてきた。
これが大根というやつか。
-----------------------------
〇月×+8日
おでんの茎をもふもふしていたら、根っこがニャーと鳴いた。
nyaaaaaaaaaaaaa
困惑しながら掘り返してみると、三角の耳がついたふさふさした四足の生物が出てきた。
根っこだと思っていたら、ねこだった、これ。
畑に放置する気にもなれないから、連れて帰ろう。
家庭菜園日記はここまで、いったん終わります……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます