第3話 物の移動ではなく労働力の移動
アフリカでも、インカ時代の南米でも、ある時期に、村を挙げて、例えば、かなり離れた湖まで行き、そこで魚を取り、そこで干物まで加工する、その内何割かを現地を支配する部族に引き渡すという慣行があったと聞いています。更に、それは相互関係があり、別の時期には、山の幸を取りにやって来た部族にそれを許し、収穫の何割かをもらったと。現地の人間がそれぞれ行って、相手側に売ればいいのではないか、と思うのは現代人の感覚であって、資源より労働力の方の比重が、より以前の時代になればなるほど高かったのです。このような関係は、土器制作や他の道具制作でもあったと考えたらどうでしょうか?考古学的遺物があるからと言っても、生産跡があっても、それはある勢力の進出とか、支配とか、その逆と考えなくてもいいかもしれないということです。
また、こういう関係を続けている集団は、互いに親戚関係を結ぶといいます。だから、〇〇氏が各地に広がっていても、征服した結果ではなく、そうでない関係で自然に形成されていったとも考えることもできます。
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