第7話 どうしてこうなった!?

 はぁ〜、ホームを出て依頼のことを考える。


 今回はジェナスとは、別行動になってしまった。

 こんな事は入団してから初めてのことだ。途中、別行動で依頼に挑む経験はあるが、最初から別任務というのは……。

 そう考えるだけで不安になる。


 皆んながいてくれるのに……やっぱり私は、助けられたあの時のままの弱虫なんだろう。


 私の住んでいたリグルド村を野盗に襲われたのは、9歳の時だった。

 農家に生まれた私は、神様から《魔法師の紋章》を授かっており、村の人たちは表には出さなかったが、私に期待をしていた。

 特別な紋章……それだけで偉くなったような、皆んなにそんな扱いをされていたが、本心ではお父さんやお母さん、それとお姉ちゃんと畑を耕し、誰かと結婚して、この村で歳を取り一生を終わればいいと、思ってたのに!?


 両親は私の前で野盗に斬り殺された。私はお姉ちゃんに守られながら逃げたけど結局捕まり、お姉ちゃんは私の目の前で、二人の野盗に襲われてしまった。私は怖くて怖くてお姉ちゃんを助ける事もできず、その場で座り込んで男たちに酷い目に遭わされるお姉ちゃんを見てる事しか出来なかった。


 紋章は何にもしてくれなかった。何が特別だったんだろう!? 


 そんな時、その野盗から私を救い出してくれたのは、片目で片腕の男の子だった。


 正直、助けにきてくれた男の子は、野盗より弱かった。でも必死に剣を振るって戦っている。

 何故、片手がないのに戦えるの? 何故、目が片方しか見えないのに戦えるの?


 男の子はハンデがあるにも関わらず、大人ふたりを相手にしていた。


 ひとりの野盗がこちらに気付き向かってくるから、思わず「キャー」と悲鳴をあげてしまった。心の弱いが……。


 男の子はそれに気づいたようで、こちらに振り向いてくれた。でも、戦っていた野盗はその隙に、彼の死角から背中にナイフを突き刺した。私のせいだ。

 傷つきながらも必死に剣を振るう男の子。私は安心したのか、そのあと意識をなくした。


 気がついた時は、火に包まれた村の中を、男の子の背中に背負われた自分がいた。


 彼の両親らしき人のところにたどり着くと、怪我の為かそのまま倒れ込んで、動かなくなった男の子の横で、私はまた泣いた。


 私はレックスさんとクレアさんの誘いで、彼らの家族に迎えられた。男の子、ジェナス君とは兄妹になった。

 泣く事と怯える事しか出来なかった私を変えたくて、母親のクレアさんに話をしてみた。


 クレアさんは想いの力だと教えてくれた。何の為に強くなるのか? 何の為に力を求めようとするのか?

 傷つきながらも助けてくれたお兄ちゃんも、その想いがあるから強くなっていくのだと知った。


 私は強くなりたい! 

 泣いてるだけで、家族が酷い目にあったのに、何もできなかった自分はもう嫌!!

 弱かった私は捨て、これからはとして、お父さんとお母さんに弟子入りした。


 15歳になった時、ギルドに入った私はある決意をした。お兄ちゃんと甘えれるのはもう終わり。

 今度はお兄ちゃんを守れるくらい強くなるのだから……。


 私の決意を聞いて、お母さんは私に【雷帝】の称号をくれた。


 いつかは、あの人ジェナスの横に並び立てるようにっ。

 そんな思いで、冒険者になったというのにーーーー。




 私たちは今、C区画にきていた。


 ドラン、ユウ、キュリオと私の4名で、冒険者ギルドが発行している地下水路の調査依頼の為だ。この辺りの区画は倉庫や商人管理の建物が多い。他所から運ばれてきた物資を運搬してる馬車が私の横を通り過ぎる。隣には頭の後ろに両手をやりながら、「ちぇっ」と舌打ちをする弟のユウがいる。


「ユウ、機嫌そろそろ直しなさい。キラーマウスってEランクの魔獣だけど、群れてるんだから気を抜かないようにしなきゃだよ」


「言われなくても、潜ったらきちんとするよ。どうして兄貴も姉御も、いちいち子供扱いしてくんだよ」


 ユウは思ってる不満を口に出す。しょうがないじゃない。実際、ユウがギルド加入したのって1年くらいしか経ってないし、年下だし……。


 私にとっては、同じ仕事をしてる大事な弟だし後輩になる。後輩と言えるのはユウとミリエラだけだ。若干ではあるがメイドのニコの方が先輩なのである。


 水が流れる音が聞こえてきた。どうやら川に直結した水路に到着したようだ。


「おい、お前らその辺にしとけ、そこから地下の水路に降りるぞ。橋の下に入り口があるはず……」


「ドランさんや〜、やる気出してる風に言ってくるけど、顔はめっちゃ嫌そうだぞっ!」


「うるせぇ! 嫌そうじゃなくて嫌なんだよ! 出来れば今すぐ引き返したい」


「あ〜ぁ、キラーマウスにビビる狂人ってかっ!。キシシ、笑えるじゃん」


「ちゃうわい。寝しょんべんチビっ!! 

 俺はなあ、獣人なんだよ。五感がてめえらよりデリケートにできてんだっ。鼻が貧曲がるようなとこに行きたくないって考えて何が悪い」


「でもよ、元来、猫はネズミを追いかけるもんだぜ。案外似合ってるかもね、キシシ」


 ユウはドランに喧嘩を売っている……。この二人はよく言い争いをする。

 まあ、犬と猫って考えたら……ありなのかな!? これがこの二人のコミュニケーションだと、最近は思って黙っていようと考えるが、そろそろ止めた方が良さそうだ。


 橋の下にある入り口にたどり着いたからだ。


「俺は猫じゃねえ。虎だ。トラ…………わかるか、犬っころ」


「あーー。オイラは犬じゃねえよ。狼の紋章だ。狼だっ!!」


 はぁ、身長差あるのに、お互いに顔近づけて睨み合い。仲が良いのだろう……


「ちょーっと、二人ともやめなさい。喧嘩しないで! 早く片付けて帰ればいいじゃない」


「喧嘩メッ!」


 キュリオも人差し指をクロスさせて、ダメダメって意味のようだ。


「「……別に、喧嘩してるわけじゃないんだが(ないんだけどね)」」


 私は気を取り直して、ドランに確認をした。


「入り口よ、準備できたら行きましょう。キュリオ 、光の精霊による灯り頼むわよ」


「わかった」


 ドランは全員の顔を見渡してから


「準備できたか、リーダーである俺の言うことを聞いてもらうぞ。わかったか、特にユウ」


「だから、いちいちオイラに言ってくんなよ。これだから年寄りは」


「「ユウ!!」」


 私とキュリオ の二人で睨む。ユウは二人の視線に気付き、罰が悪そうに下を向くのをドランは意地悪い顔でニヤリと笑っていた。



「……あー、やっぱりすげえ臭いだな。ドランが嫌がんのもわかるや。俺も紋章のせいで嗅覚の感度、上がってるからキツイわ……」


「おー、意見があったな。早いとこ発生原因見つけて駆除して、美味しいもんでも皆んなで食べに行こうぜ(あと酒も……)」


 何かが聞こえたが、こればかりは全員利害が一致したのか答えが被った。


「「「賛成」」」


 奥に進むに連れて、キラーマウスや大ネズミ、あと黒羽虫とのエンカウントが増えてきた。


 黒羽虫は通称『台所G』の大きいやつだ。基本女性陣は逃げ惑う。駆除はドランとユウの二人の担当だ。

 地下に潜って気がついた事だが、キュリオは黒羽虫に関しては機敏に動く。いつも眠たそうにしているのがデフォのあのキュリオがだ……。発見したらすぐさまバックステップして距離をとる。

 ユウやドランより先に見つけるとか、どんなけ嫌いなのよ。



 もうかなりの時間が経つ。ユウが文句を口にした。


「なあ、ドランの旦那〜。いつまで、このネズミ狩り続ければいいんだ? オイラもう、飽きてきたんだけど……」


 ユウは前衛だしスピードがある。地下水路に入ってから、頻繁に遭遇するキラーマウスの殆どを、そのナイフで斬り裂いている。

 キュリオは得意の弓を使って、ユウの取りこぼしを瞬時に射抜いてるし、私たちを守る為の、後衛防御の動かないドランと、私は今のところあんまり役立っていない。


 ユウが何度目かの愚痴をこぼした。確かに発生源に向かっているのだろうが、あまりにも遭遇頻度が多く、正直見飽きてきたのも事実だ。


「さぁな。でも、こりゃ異常だろ……」


「多すぎ……」


 ドランとキュリオは、この状況を異常と判断しているようだ。確かに群れる傾向があるネズミ系の魔獣ではあるが、今、遭遇しているのは俗に言う「はぐれ」という群れから外れた個体のはずだ。


 そのはずなのだが、数が多すぎる。


 ドランはこちらに視線を移し、私に確認をしてきた。


「これは異常だ。間違いなく、自然にって訳じゃなさそうだ。どうする、お嬢!?」


 ドランは私のことをお嬢と呼ぶ。ギルドに入る前からその呼び方なので、特に気にならないが、リーダーはドランなんだからドランの判断でいいのにと思ってしまう。


「あー、じゃあ、引き返す?? …………あっ、待ってっ! 向こうのほうで音が聞こえるわ!」


 音のする方向に目を向ける。


「ありゃ、本当だ」


「誰か戦ってるみたいだな」


 虎と狼の2人も気がついたようで、一瞬だけ「引き返す」の言葉に嬉しそうな顔を浮かべていたが、すぐ様にモードを切り替えた。


「行ってみましょう」


 折れ曲がった水路の先から、キンッと甲高い音が響いている。どうやらこの先で間違いないようだ。


「はああー!」


 短く切った赤髪の青年が大剣を振るう、それがキラーマウスを外れ、水路の壁を打ち付ける。キンッと、どうやら音の正体はこの青年のようだ。


 その後方にはベリーショートといった感じの髪型にマントを羽織った少女と、髪の毛がクルクルとカールした金髪ロングの少女がいた。


 どうやら、この3人は冒険者のようだ。装備を見てみると革製のもので硬められている。見習いは卒業したEランクかDランクの冒険者なのだろうと私は考えた。


 何度目かの「はああ」という掛け声で、ようやく一匹のキラーマウスの息の根を止めた後、ぜぇぜぇ息をしながら、仲間たちの後方にいる私たちに気がついたようで声をかけてきた。


「てめえら、何もんだ?? ここは俺ら《クリムゾン》がクエストをやってるんだが……横取りか?」


 彼の言葉掛けに気がついたのか、他の2人もこちらに視線を向ける。


「シンクさん、そんな喧嘩腰に話しかけるものではないかと……」

「そうだよ、シンク。クエストがかち合った人たちかもしれないし……」


 2人の言葉に、シンクと呼ばれた赤髪の青年は


「でもよ。ギルドの依頼は、俺らが受けたんだ。受けた以上、他に廻されることはない。ってなると、横取りしにきた奴らって考えもできるだろう?」


 確かに、そういう横取りやクエストの邪魔をする低能なギルドが無いかといえば言えない。


 まあ、この場でS級ギルド《刻印》の名前を出せば丸く収まるのだが、大手ギルドが力にものを言わせて……などと顰蹙ひんしゅくを買うのも避けたい。


 ドランが悪そうな顔を一度メンバーに向けてから、彼らに話しかけた。


「俺らはそういうもんじゃ無いっすよ。

 先輩方が先にクエスト受注しているとは知らなかったんっす。俺らもギルドから駆除の依頼を受けちまってて。ブッキングってやつなんでしょうかね!?」


「どうです、先輩方……みたところDランクのギルドみたいですし、俺ら駆け出しに先輩方のカッコいいところ見せてくれませんかね?」


 私たちは駆け出しじゃないっと、3人が抗議しようとしたのを止めて、いいからいいからとドランは任せろという。


(どう、任せたらいいのよ! こっちだって嫌々だけど依頼で来てるんだから)


 と、思っていたらユウが小声で私に話しかけてきた。


「……姉御、任せよう……ドランのやつ、あの冒険者たちに面倒なことを押し付けるつもりだよ……俺らの依頼のメインは駆除じゃない。原因の調査だから、駆除はあいつらにやらせる気だ。そうすりゃ、おいらも楽できそうだし……」


 どうやら、ユウの言うようにドランの口元が吊り上がった。アレはよし乗ったっていう顔かしら。案の定シンクが機嫌よく答え出した。


「おお、後輩か! よくDランクだってわかったな」


「《クリムゾン》の名前を聞いたことがありやしてね。へっへっへっ」


 ドランは揉み手をしながら、《クリムゾン》の面々を乗せていく。


「そうか、そうか。よしっ、ハルカもクリリンも構わないか? こいつらに冒険者というものを教えるのも、階級の上がった俺らとしての責務だぞ。がははっ」


「「まあ、シンク(さん)が良いっていうなら……」」


 どうやら、2人も納得したようだ。


「で、お前ら見るからに新人だな。俺らの後ろからついてきて、よーく先輩のする事を見ておけよ」


 新人? 確かに下水で汚れるのは嫌だから、軽い服装で全員きてるし、武器も汚したくないから量産品のを使ってるけど、よりにもよって新人に間違えられるのは納得いかない。インプレスはS級冒険者なのだ。私にも両親から譲り受けたっていうプライドがある。


「あの、ちょっと、わ……モゴモゴっ」


 ユウとドランの2人に口を押さえられてしまった。


「姉御、我慢しろ」

「お嬢、頼むから……」


 どうして、こういう時だけ息ぴったりになれんのよっ、この2人は、と呆れていると


「お嬢、これで汚いもんはこいつらにやらせて、高見の見物でついていくだけにしやしょうや!」

「オイラ、もうネズミ……狩りたくないんだ。わかってくれっ」

「うんうん」


 キュリオまで向こうの味方だ。3対1で多勢に無勢で勝ち目はない。


「っわかったわよ……」


 私は仕方なしに渋々、納得するしかなかった。





 前方では《クリムゾン》の面々が、キラーマウス相手に戦っている。私たちは高見の見物でついて行くはずだった……。そういう予定だった。


 ユウとキュリオはどういう訳か、先ほどより疲れているようだ。


 その理由は……


「はああ」


 シンクは大きな気合の入った掛け声と共に、大剣での一撃を喰らわせようとするが、狭い水路の壁に阻まれて思うように振れない。出会った時のように、キンッと壁に対して良い音を響かせているがキラーマウスにはノーダメージだ。


 クリリンと呼ばれたショートの女の子は魔法が使えるようだが、詠唱に時間がかかっている為、シンクはアタッカーであるはずなのだが、攻撃の当たらないタンクとしてしか機能していない。それを時間がかかったクリリンの魔法で始末するという、何とも非効率的な戦闘だ。


 ハルカと呼ばれていた、クルクル髪の少女は水の魔法を使う。多分、紋章持ちだと思うが水魔法の回復専門みたいで、戦闘には殆ど役に立っていない。オロオロと前で戦うシンクに視線を向けている。


 キラーマウスは基本、群れで行動する。後方から上方から死角から《クリムゾン》の面々を、狙ってきているものは対処しきれていない。それ以前に気付いてもいない。

 だって、前方から来る一匹を相手にするのに彼らは精一杯のようだから……。


 先程から何とか《クリムゾン》のピンチを凌いでいるのは、黒子と化したユウとキュリオが、それとごくたまに私が、一生懸命気付かれないように片付けているからだ。


 何度目かのピンチを凌ぎ、ユウが愚痴る。


「何か、オイラらたちで、駆除した方が楽なんだけど……」

「同意」

「……」


 3人の意見を聞いて、本当についていってるだけのドランは、申し訳なさそうに私たちを見ながら話した。


「む〜、まさか、ここまで酷いとは思わなかった……。今更、俺らがやると出て行くのも、あいつらのプライド傷つけちまいそうだしなぁ〜」


 そんな私たちのことはお構いなしに、前方の3人は一匹倒した成果に大満足で、笑顔でハイタッチし合ってる。


 流石に、この彼らの空気を壊すのも気が引ける。


「「「「……はぁ〜」」」」


 4人のため息が狭い水路にこだまするのだった。






 そんな、こんなでこういうことを続けていたら、突然、キュリオが私の肩を叩いて呼んだ。


「これっ」


 目の前に水路の見取り図を出してきた。見取り図はギルドから、今回の依頼にあたり支給されたものだ。


「おかしい」


「何が?」


 私はすぐには気付けなかった。


「ん?どうした?」

「なになに?」


 ドランとユウも私たちの会話が気になったのか、この地図を見にきた。


「ん? こっから先は行き止まりになってるな……地図は!?」


 ドランがいち早く気がついたようで、キュリオの顔をそう言って見た。


「うん」


 確かに、ここで水路は行き止まりで折れ曲がっているはずだ。この地図では。


 だが、実際はこの先も続いている。


 《クリムゾン》の3人はこちらを気にすることもなく、ずんずんとこの地図に無い水路を進んでいく。


「ドラン、どうするの?」


「引き返すってのが、正しい選択かもしれんが、この地図見てみな。昨日の賊どものアジトだった方向に、水路は続いている。取り越し苦労だったとしても、奴らとの繋がりがあるかもしれんし確認は、した方がいいな」


「そうだね。取り越し苦労で終わってくれたらいいんだけど……」


「じゃあ、あいつらについて行くでいいんだよね!? 姉御」


 4人はお互いに顔を見合いながら「うん」と頷いた。



 私にはしておく事がある。


 私は髪を結うのに使っていた髪飾りを外して、分岐である水路の隅に置いた。後続が来た時に私だと分かるものを残しておきたかったが、生憎、今日は汚れるのが嫌で、いつもの装備では無い。これ以外なかったというのが悔しい! 本当は外したくないっ!


 これは、私の12歳の誕生日にジェナスから貰った宝物だ。ジェナスがこれを見たら、私に気がついてくれる。そんな思いを胸にその宝物を大切そうに置いた。


 もし、私たちの身に何かあって後続が引き継ぐなら、間違いなくジェナスが来てくれると確信を胸に、私達4人は新米冒険者の後を追いかけるのだった。

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