971634

 その世界は大草原だった。


 見渡せど見渡せど緑一色という殺風景さは、彼の元世界――元々いた世界の略――にはないものだが、心が躍るわけではない。


 彼はずっとみつめていたら視力がよくなりそうなその世界を、漠然と眺めていた。くるぶしにもおよばないような背の低い草が、まるで彼を歓迎するように風になびいている。


 彼はげんなりしていた。もっと楽園のような桃源郷のような、もっと楽しそうでウキウキするような――そんな世界を想像していたからだ。


「あ、あったぁ」


 体中の力がすべて抜け落ちてしまうようなミカの声がとどき、彼はふと我に返った。そしてミカの姿を探す。ミカはうしろにいた。


 ふわりふわりと蝶のように飛ぶミカは、やがてあるところに行きつく。


 そこには一軒家があった。どこにでもありそうな、ごく普通の平凡な家。別段、お菓子で造られたわけでもなければ、立派なお屋敷やお城なわけではない。もはやここに特筆することがないような、驚くほどただの家だ。


「これは?」と彼がきくと、ミカは平らな胸を張った。


「ここは人間の欲望を集めた家だよ。名付けて――欲有る家!」

「なんてしゃれた名前なんだ! その名前を考えたやつは天才にちがいない!」


 彼はおもわず拍手しそうになった。それほどまでにぴったりのネーミングだった。きっと名付け親はセンスも兼ね備えているだろう。


「さ、中に入ろ」


 ミカは体をうきうきさせながら、ドアを開けた。キィィと何かが軋む音が響く。彼は少し恐怖を感じた。


 中に入ると、そこには何もなかった。家具もなければ電化製品もない。六畳ほどのフローリングが丸裸でそこにあるだけだった。その床は真新しくピカピカしていた。


「ここが今日から君の住む家だよ。どうかな?」

「どうっていわれても、なぁ……」彼は反応に困った。


 するとミカはにんまりと無邪気に笑うと、部屋の中央に立ち何かを考え始めた。


「決めた! ここにベッドでここにソファー! あとここにテーブルとイス!」


 その瞬間、まるでそこにあったかのように家具が姿を現した。ミカは満足そうに頷いた。手品を初めて成功させた手品師みたいな顔だった。


「一体何が起きたんだ?」彼はその場に立ちつくした。

「これがこの家の特性なの。欲しいものが何でも手に入る魔法の家。それがこの欲有る家の正体だよ」


 それからミカは部屋に取りつけてある三つの扉を指差した。


「あれが食欲の扉、そしてあれが睡眠欲、最後が性欲。ちなみにここは物欲。どう? 理解した?」


 するとミカは自分の体を抱きしめて、彼に上目で「性欲なら私でも」と言った。丁寧にお断りをしたら、「ずがぴしゃん!」とか言ってがっかりしていた。効果音を自分で発するなと言いたいが、それは流した。


 いま彼が考えることは、この家でどうやって過ごすかということだけだ。それを考えているだけで彼の胸は高鳴っていく。


「本当にここに住んでいいのか?」

「うん! 好きなだけいていいよ!」


 それをきいて、彼は胸が躍る。頬をつねって夢かどうか確認しようとしたが、このさいどちらでもよかったのでやめた。


 ミカはそんな彼の様子をみて嬉しそうに笑った。


「じゃああとは楽しんでね。ミカはお家に帰るよ」

「おう! ありがとなミカ!」


 彼は挨拶もほどほどに、すぐに色んなものを願い始めた。すると本当に願ったものがでてきた。


 それを無意識にミカに報告しようと後ろを振り返ったとき、そこにはもうミカの姿はなかった。彼は一瞬へこんだ。


 ちなみに彼が最初に願ったものはゲーム機とカセットである。そこから彼はテレビを出現させた。彼は時を忘れた。


 そして何時間かゲームをやるとお腹が減り、彼は食欲の扉に入った。


 そこには雰囲気づくりのためなのか台所が奥にあり、手前には縞々のテーブルクロスが敷かれた大きなテーブルがあった。その周りに椅子が置いてある。


 彼は取り敢えず手近な椅子に座り、食べ物の名前を口にした。それはすぐに出現して、彼の胃袋に収まった。それはとても美味しかった。元世界んでは食べたことのないような味わいだった。


 次に彼は性欲の扉へと向かった。入るのは少しドキドキした。


 中は艶めかしい光を目一杯使った部屋で、入ってすぐ横にタッチパネルが存在し、そこから好きな女性をタッチすることができた。


 タッチすると、部屋の奥にあるダブルベッドにその女性が裸で現れて、彼を誘った。彼女たちは皆上手だった。彼はどんどんその扉を利用した。


 睡眠欲の部屋は、寝るときに使用した。物欲の部屋でも寝ることはできるが、疲れが完全にとれない。けれど睡眠欲の部屋で寝れば、どんなに少しの眠りでも、起きたら疲れが完全になくなっている。


 ここはまさに天国だと豪語してあまりある。それほどまでに彼は幸せを感じていた。



 彼はあるときふと思った。


 一体この生活をいつまで続けるのか。死ぬまでここで過ごすのか。ずっとひとりきりなのか。彼は怖くなった。


 確かにゲームは面白いし、よく眠れるし、性欲も満たせる。けれど何かが決定的に足りない気がした。


「友達……」


 彼は友達が欲しくなった。ゲームを一緒にやる友達、一緒に料理を食べる友達、一緒に話す友達。気付けば彼は友達を創りだしていた。


 その友達は、漫画やアニメでいうところの幼馴染みというやつだ。昔から仲がよく、友達作りが上手で、ノリもよく、周りに気を遣うタイプ。けれど残念なイケメン。


 この結果は明らかな失敗だった。


 なぜなら、相手が幼馴染みだと思っても、彼がそう思えないからだ。「お前は昔からそうだな」と言われたときには吐き気がした。その友達はすぐに消した。


 次に創ったのは、初対面の人間だ。これは一応成功といえた。よそよそしいが、なれなれしいよりかは遥かにいい。名前は山田太郎にした。


 太郎とは色んなことをして遊んだ。ここでは記せないようなもした。二人は楽しくその部屋の中で楽しんいた。


 けれどそれも長くは続かなかった。理由はすぐに分かった。結局やることが変わらなかったからだ。


 彼は飽きるたび人を増やした。最初は男ばかりだったが、女も創った。そして部屋の間取りを大きくした。これで少しは退屈しなくなるだろうと思った。


 この創られた人間たちを仮に人造人間と名付けよう。この人造人間たちは、最初は大人しく彼に付き合っていた。だが、少しずつその方向が変わりはじめた。


 そして彼を驚かせるような事件が起きた。なんと、人造人間同士が付き合いはじめたのだ。彼は腰を抜かすほど驚いた。


 彼はそのカップルに家をプレゼントした。プレゼントといっても、ただ欲有る部屋に願いを込めただけの代物だが、カップルはとても喜んだ。


 それを機会に、人造人間同士で次々にカップルが誕生しはじめた。彼はその都度、家をプレゼントした。


 そんなことをやっていたあるとき、彼はとんでもない情報を聞き及んだ。なんと、最初のカップルから子供が生まれたとのことだった。彼は信じられなかった。


 だが、そのカップルに抱かれた小さな赤ん坊を見たとき、これは真実だと悟った。人造人間からも人は誕生するのだ。彼はその子供を孫のように可愛がった。


 子供は次々と生まれた。中には双子や三つ子もいた。もう彼は驚きはせず、幼稚園やあ公園などを創った。大家族にはそれなりに大きな家に引っ越しをさせた。


 彼はマンションやアパート、コンビニやスーパーなどさまざまなものを創りあげた。警察署や役所なんかも創った。そして全てを新築にはせず、わざと老朽化させたり古風なものにしたりした。


 気付けば彼の周りには世界ができあがっていた。彼は満足そうにその世界の様子を眺めていた。


 だが気付いたことがあった。欲有る家に人がいなくなってしまったのだ。彼はそれを寂しく思い、妻を創ろうと考えた。


 自分のことが好きな女性を創りだし、彼女にプロポーズした。


 だが、結果はノーだった。何百人何千人と創りだしたが、全ての女性にふられた。


 彼は思い切ってその理由を尋ねた。すると彼女はこう言った。


「生みの親とは結婚できないし、なにより貴方はこの世界の創造主。私たちでは荷が重すぎます」


 彼は昼夜を問わず泣いた。


 泣いて喚いて嫉妬して――彼はこの世界を消した。あとかたもなく。


 その日から彼はベッドでぼーっとすることが多くなった。来る日も来る日も、そればかりだった。


 気付けば彼の年齢は六十になっていた。いつのまにか、彼は盆栽や骨董品集めが好きになっていた。骨董品は、一日に出現させる量を限定してゆっくりと集めた。


 そして八十を超えたあたりから、時の流れが以上に早くなった。体がどんどん動かなくなっていった。彼は流れに身を任せていた。


 そして百になったとき、重い病気になった。今までも病気になったが、なんでも治せる薬を創ってすぐに治していた。


 彼はこのまま死ぬことにした。生きていても意味がないと悟ったからだ。そして穏やかに時は流れる。


 そのときは突然訪れた。一気に病状が悪化し、彼の意識は朦朧とした。こんな時に誰かがそばにいてくれたらよかったのにと彼は涙を流した。


 死がやってきたと思ったそのとき、ベッドの傍にミカがいた。椅子に座ってじっとこちらをみていた。


「久しぶりだなぁミカ」


 しわがれた声でいうと、ミカは驚いた顔をした。


「別れてからそんなに経ってないと思うけど?」


 彼は神さまは時間の感覚に鈍感なのだとここで初めて知った。それがなんだか嬉しかった。


「どうだった?」


 ミカは顔をわくわくさせながら彼に聞いたが、彼は言葉に詰まらせた。適切な言葉が出てこないのだ。


「よく……わかんねぇ」


 彼が思うままを口にすると、ミカは黙って頷いた。


「じゃあ、君の願いは叶った?」

「叶ったと思うよ。でも、俺が求めてたものじゃなかった」

「君の求めていたものはなに?」

「俺はきっと自由そのものが欲しかったんじゃない。自由を求める自由が欲しかったんだ」


 彼はそう言って自嘲ぎみに笑った。寒いなと思ったからだ。


「じゃあ君は欲しいものを間違えちゃったんだね」ミカの口調は軽かった。


 ミカの言う通りだと彼は思った。そして自分が哀れだった。彼は自分の願いがなんなのかすら分からなかったのだから。


「俺はばかだった。早く死んで楽になりたい」

「君はそれでいいの?」ミカはそんなことを聞いた。

「いいもなにも、もうすぐ俺は死ぬんだ。それに例え死ななかったとしても、もう俺にすることはないよ」


 やりたいことをやった。それだけで十分だ。元世界にはやりたいこともやれないまま死んだ人間が大勢いるはずだ。それを考えれば気は楽だった。


「嬉しいことはあった?」

「あぁ」

「悲しいことはあった?」

「あぁ」

「面白いことはあった?」

「……あぁ」

「幸せだった?」

「――――」


 彼の頬に一筋涙がつたった。ミカがそう思ったとき、彼の涙はとめどなく溢れていた。


「どうして泣いてるの?」

「俺は――幸せになりたかった」


 彼は振り絞るようにそう言った。拭っても拭っても涙は止まらない。


「知ってるよ」とミカは呟いた。「ミカは神さまだからね」

「もっと生きたい」

「うん」

「もっともっと世界を楽しみたい」

「うん」

「死にたくない。死ぬのが――怖い」

「わかってるよ」

「だから俺を殺してくれないか?」


 ミカはキョトンとした顔をした。そして不思議そうにまじまじと彼をみつめる。


「どうして? 君はもうじき死ぬんでしょ?」

「殺されて死にたいんだ。これは償いだ。この世界の人間を皆殺しにしてしまった罰を、俺に与えて欲しいんだ」


 彼はあのときのことをとても後悔していた。悔しさ、情けなさ、寂しさ、つまらなさ、妬ましさ、そんな色んな感情が混ざり、気付けば世界は消えていた。


 あのときの感情をなんと表現すればいいのか、彼は知らない。


「こんなんじゃ、死んでも死にきれない」


 するとミカがくすくすと面白そうに笑った。


「その言葉、とても不思議な言葉だね」

「どういう意味だ?」

「だって、死んだらなにもかも忘れるのに、人間は死んでも後悔しようとするんだから」

「まぁ、それが人間だからな。へんなところが宗教じみてるんだ。天国と地獄とか、天使と悪魔とか」

「そうだね。本当に人間って不思議。でも――そこがいい」


 その瞬間、何かが彼の背中をゾクリと震わせた。だが、それがなんなのか分からなかった。


「ねぇ、君はまだ死にたくないんだよね?」

「まぁな」

「なら、ミカは君の死を否定します。そして――世界を救ってください」

「は?」


 彼がすっとぼけた声をあげた。そんなことはお構いなしに、ミカは話を進めた。


「今ここで、971634回目の転生をおこないます」

「ちょっと待て!」

「あそれ! ちちんぷいぷいのひらけゴマ!」

「うわセンスねぇ!」


 きらきらとふ降り注ぐような光の雫が、彼の全身を包んだ。


 気が付けば彼は十六歳の頃の見た目を取り戻していた。


「せっかくだから名前も決めちゃおう。君は971634回目の人間だから――クナイ=ムサシってのはどうかな?」

「安易だな! ていうかまず俺の話を聞け!」

「なにかな?」

「確かに俺は死にたくない。でも、この世界を皆殺しにした殺人犯に生きる資格はない。だから俺をここで殺してくれ!」


 ムサシと名付けられた彼の必死の訴えは、神さまであるミカには通用しなかった。


「ムサシは死にたいの? それとも生きたいの?」

「そ、それは――生きたいよ! でも、俺は生きちゃだめなんだ!」

「どうして? どうしてムサシは生きたいのに死にたいの?」ミカは首を傾げた。

「生きるとか死ぬとかが問題じゃない。俺には生きる資格がないんだ」

「人間は皆平等に生きる権利を持っているんじゃないの?」

「そうだけど、それは殺人犯には通用しないんだ」

「ここはあの世界じゃないよムサシ。だからあの世界に縛られる必要はないんだよ」

「分かってるさ。分かってるけど……」


 ムサシはこのことを受け入れることができなかった。確かに元世界に未練はないが、道徳心や倫理は深くムサシの心に刻まれている。ムサシは顔を伏せた。


「ムサシはこの世界の人々の気持ちってわかる?」

「決まってるさ。俺を恨んでる」その答えにミカは首を横に振った。

「みんなムサシに感謝してるんだよ。創られた人間全員に。感情をくれてありがとうって」


 そしてミカはこう言った。


「消したのはただの結果論。大事なのは過程なんだよムサシ」


 それを聞いてムサシは思わず笑ってしまった。元世界とは違う理屈だったからだ。あそこは結果が全てだった。少なくともムサシはそう教わった。


 社会に出れば誰も助けてくれないというのは、元世界の父親の言葉だ。その言葉は酷くムサシにとってつまらない言葉だった。助ける助けないは別として、そんな言葉はただ社会を冷たくするだけだ。


 幻想的かもしれないが、現実的すぎるよりかはいい。ムサシはそう思っていた。


「だからムサシは死んじゃだめ。生きて、世界を救って」


 このときムサシは不思議に思った。


「なぁ、どうしてそこまでしてくれるんだ?」

「どうしてって……これは罪滅ぼしだからかな」

「罪滅ぼし?」ムサシが首を傾げた。

「ミカはね、人間を再構成させることを単純作業のように考えていたの。死んだ人間の魂が輪廻に運ばれてきたら、それをまた再構築してまた人間の世界に放りこんでの繰り返し。ミカはそれが普通だって思いこんでた」


 ミカはあるとき、よく運ばれてくる人間の魂を発見した。そのときは深く考えることなく、また人間の海に放り込んだ。それから十六年おきに彼は輪廻にやってきた。


 ミカは最初腹を立てた。再構築するのもそんなに簡単な話ではないし、第一ここに送りこまれるのが早すぎるのだ(神さま基準)。その早さは、人間でいう蝉――いやそれ以上だっだ。


 それから何度も彼を再構築しているとき、ミカはふと思った。一体彼は何者なのだろうかと。ミカは生まれて初めて人間に興味を持った。


 人間の世界に生きる彼はびっくりするほど平坦な人生を歩み、想像を絶するスピードで自殺していた。ミカは彼に恐ろしさを覚えた。


 それからだった。ミカが人間を再構築することに意味を見出しはじめたのは。


「ミカの浅はかな考えで、ムサシを何度も殺してしまった。だからこれはその罪滅ぼしなの。恩返しって見方もできるけどね」

「そうだったのか」


 ムサシは素直に驚いていた。どうやらミカのいう死に巡りは、ミカにとって意味のあるものになったらしい。それは少し――いや、かなり嬉しかった。


「ミカと俺は似た者同士だったんだな」

「そうだよ。神さまに親近感わいたでしょ?」

「確かに。神さまってのも案外適当なんだな」


 その瞬間、ムサシの体が淡く光り出した。まるで自分が電球にでもなったかのようだ。


「お別れの時間だね。ムサシ」

「もう、ミカとは会えないのか?」

「うん。もう会うことはないよ」


 その言葉は、ムサシの心に深く突き刺さった。無意識にムサシはミカに手を伸ばしていた。


「ムサシ。もう間違えたらだめだよ。強く生きてね」


 ムサシの体はいつのまにか宙に浮いていて、ミカには届きそうになかった。それでも力一杯その手を伸ばす。腕の筋も心も悲鳴をあげていた。


「いやだ!」とムサシは叫んだ。体はどんどん離れていく。

「さようならムサシ」


 ムサシの目から涙がこぼれてきた。けれど拭う手はここにはない。


 そしてムサシの視界はブラックアウトした。


「本当に人間って――」


 ミカはムサシが消えた空間を独りみつめて、やがてこぼれるような笑みを浮かべた。


「面白い」


 妖美な笑みは、気付いた時には消えていた。というより、そこにはもう誰一人として存在していなかった。


 不気味なほどに静寂な部屋が、次の人間を待ち望んでいるかのように整然と佇んでいた。

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