第13話 小さな命の灯のこと。
先日、仲良くしている友人の愛犬が虹の橋を渡ったという、連絡がとどきました。
小型なのに15年も一緒にいてくれたと。
そういえば、その子が吠えたり鳴いたりしている声を聞いたことがないのです。
本当に手がかからない子だったと、友人は涙ながらに思い出話をしてくれました。
とっても小さな体で、最期の時を迎えたときは友人のそばで眠るように旅立ったというのです。
病気もせず、手のかからないとてもいい子だったから、旅立ちも静かだったのでしょうか、友人のそばでぬくもりを感じて・・・。
小さなその命は旅立つ前日に食欲が全くなくなったそうです。
そして丸一日何も口にしないため病院に連れて行こうとしていた時に、旅立ったと。
最期は友人のそばで・・・それがその子の願いだったのでしょう。
友人はもっと高くておいしそうなおやつをたくさんあげればよかった、もっといろんなところに連れて行ってあげればよかったなど、とても悲しんでいました。
でも、私はその子は15歳で、たくさんの愛情が注がれたからこそ、友人のそばにいたのだと・・・。
人はペットを飼って、その命にたくさんの癒しや、たくさんの知識やたくさんの感情を与えてくれます。
そして、家族の一員として、その家のルールを守ります。
意思を伝えることが難しいペットもいます。
それでも、飼い主がそれをくみ取り、過ごしやすくしてあげて、可愛がる。
そうして、命の大切さと尊さを知らず知らずに学んでいるのです。
人は生まれてくるとき、お母さんのおなかから生まれてきます、そして、たくさんの病院のスタッフの方がケアをしてくれます。
人は人の手を借りていますが、動物はひとの手も、相棒の手も借りず、一人で産み、処理なども自分一人でやってのけるのです。
誰に教えてもらったわけでもなく、本能で、備わってるものだと思います。
そこに、生きようという、力強さを感じます。
わがやの可愛いうさぎ野郎どもは、申しました通り、『野郎』ですので男の子たちです。
だから出産を経験することはないのですが、動画などで貴重な出産動画を見るたびに胸が熱くなるのでした。
友人のわんちゃんのご冥福をお祈りし、おやつを備えてと送らせていただきました。
私も可愛いうさぎ野郎どもとのいつか迎える別れの時まで後悔のないように、しっかり育ててあげようと思いました。
執筆は不定期なり・・・。
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