第10話

雪はひとまず本をひっくり返した。カーテンの隙間から光が差しこんでいた。


もう朝かと納得がいく。バックを取り出した。その中に眠っているスマホを取り出す。


そして😐よくわからない単語をスマホを開けて調べてはじめた。


一度立ち上がり背伸びをした。すっかり酔っていた足もしっかりとしている。ただ腰が痛い。ずっと座っていたせいだ。


背伸びをする。声が出る。「あぁー生き返るぅー」


死んではいないけど生き返るなのだ。


今日は4連休の最初の日

最初の休みかと思い、カーテンの薄日を光に変えた。微睡む部屋の空気を熱がこもってくる。


カーテンの脇にあるリモコンをとって温度設定を下げた。スマホがなっている。彼氏からの電話だ。


時間を見た。8:13 そんな時間だと気づいた。上着は下着を脱ぎパジャマを羽織っているが、下はそのままだ。


そんなに焦って本を読んだことがない。なぜこの本に この本にそれだけの好奇心が湧いたのかはわからない。


彼氏からの電話に出よう。

「もしもし なに?」

「なにって 今日迎えに行くっていってたよね」


「で何時に迎えに来るの」

「それが会社の関係で今日じゃなくて明日になりそうなんだ」


「そう そうなんだ じゃあ」

「釣れないな 明日行くよ 必ず」


「必ずね」

「必ず 時間はわからない」


「そう」

「そこを遠いんだ わかってくれよ」


「うん わかってるよ」

「うん じゃあ」


「じゃあ」

「ツゥーツゥー」


電話を切った。


ズボンを履こうと隣の席にズボンは置いてある。早速ズボンに足を通す。そしてスカートを脱いだ。


本をひっくり返しまた読みふける。

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