第4話

第2の書板

ギルガメッシュの夢から始まる。

夢を想像と言い換え私は分析と考える。とてもわかりやすい。夢占いとは考えていない。

その夢の話がとても論理的だからだ


『ギルガメッシュは夢を解くために立ち上がって母(女神ニンスン ウルクの一部)に言った。

「我が母よ、夜の間に

喜びを覚えて貴人たちのあいだを歩きまわった。

天には星々が姿を見せていた。


天のアヌの髄(ズイ・・・中心)が私に向かって降りてきた。

それを持ち上げようとしたが、私には動かせなかった。

ウルクの人々がその周りに集まった。

貴人たちはその足にキスをした。


私は額をあてがうと、彼らは私を手伝ってくれた。

私はそれを持ち上げ、あなたのところに運んできた』


ギルガメッシュはそれが重くて持ち上がらなかったのだろうか?

掴みどころがあったのだろうか?

額をつけてとは単に持ち上げるためにした行為だけなんだろうか?



中心とはどういうことなんだろうか?

人々が集まって手伝ってくれたとはどういう意味なんだろうか?

彼ら ウルクの市民 貴人たちが祝意を示すように敬意を示すように足にキスをした意味とは?





『彼は横になるとまた別の夢を見た。

彼は母にむかって言った。

「母よ、私はまたも別の夢を見た。

広場あるウルクの通りに

斧が横たわっており、

その周りに人だかりしていた。

その斧はカタチが変わったものだった。

それを見ると私は喜ばしくなった。

女であるかのように、それをいとおしみ

私はそれにむかってかがみ込んだ。

私はそれを取り、私のかたわらに置いた』


ギルガメッシュは女のように愛おしく思い向かいあって屈み 傍に置いた。

斧を置いたと書かれている。女性を想像したのはそのカタチからなのか?

女性は🧕曲線を想像させる。ミロのヴィーナスもそうだし 日本で言えば土偶もそうだ。

向かいあって屈む🤭。そして傍に置く。

向かい合うカタチ そしてパートナーを表す表現。傍に置く。まるで腰ざしの刀のような言い方である。

アラビアの刀みたいだ。半月のカタチを想像してしまう。



この物語 この詩篇は世界最古の文明 シュメール文明において書かれたものである。他の地域には文明は存在していなかった時に描かれたものである。四大文明はこの後に生まれたのだから。他の地域は原始人と変わらない生活をしていた時の物語である。詩篇である。

この物語 この詩篇に続くのはエンキドゥに繋がるのだから なぜ女性を出すのか?

不思議に感じる。

上下関係 師従関係ならわかるがギルガメッシュは王様なのだからその時に女性を出すだろうか?

表現としておかしな話である。

これは予知夢のように語られていく。ギルガメッシュに足りないものと母を出して解いていく。分析していく。自分に足りないものを何か自己分析している。


第2の書板のつづき


『野獣の乳を彼は飲んでいた。

彼らは彼の前に食べ物を置いた。

彼はびっくりして眺めわたし

そしてジロジロ見つめた。

エンキドゥは何も知らない。

食べ物を食べることも

シカール(酒精飲料)を飲むことも

彼は習わなかった。

宮仕えの遊び女は口を開き、エンキドゥに向かって言った。

「食べ物を食べなさい、エンキドゥよ

それが人生の決まりなのです

飲料を飲みなさい、それが国のならいなのです」

エンキドゥは飽きるまで食物を食べた

飲物を杯に七杯も飲んだ。

気持ちが浮き立ち、彼は愉快になった。

そして彼の心は喜びに満ちた』


野牛の乳か 羊飼い 羊の乳ではなく、牛の乳か

牛乳、カルシウム。単細胞生物に骨はない。 アヌヌの精髄か ・・・天と地の柱

元素番号20番 Ca カルシウム 生涯大量摂取する遊牧 牧畜 羊飼い ひと

猿は🐒牛乳なんて飲まない。

無重力では柱はいらない。浮いてしまうから

負荷がかからないから支えを必要としない。

単細胞から多細胞に変化したなら それは負荷がかかるようになったと想像できる。言い換えれば重力値が変わった。

脊椎動物が生まれた理由だろう。脳に大量にカルシウムがあるひと 骨密度が高い脳をもつひと それは生涯通じてカルシウムを摂取するからではないのだろうか?

羊飼い 牧畜 牛 牛乳🥛か乳製品 チーズ バター ヨーグルト 乳性酒

それぞれの中心 対流 ネットワーク エッジコンピューティング


ユダがキリストを裏切りし金貨の数は20枚か


数字がやたらと出てくる新約聖書



なにがひとを変えたのかと想像してしまう。

他の生物 動物はいつまでも乳を飲み続けない。他の動物の乳を

ひとと動物との違いを語っている。遊び女が語っている。エンキドゥの今までと今の違いを説明しながらひとと動物の違いを語っている。

言い換えれば文明の説明をしている。

共有する風習 慣習 言語 食生活 衣服 食べ物

まさに文化 文明のはじまりが起こったことを表しているように感じてしまう。

文化を知りエンキドゥが仲間を欲するようになったのが繋がる世界。円 広場あるウルク

周壁あるウルク

Mesopotamia

2つの川の間 チグリスTigris Euphratesユーフラティス

M each otherwise

向かいあう関係




第2の書板のつづき


『彼は毛髪に油を塗りつけ

人間らしくなった。

着物を着て花婿のようになった。

彼はライオンを狩るために武器を取った。

羊飼いたちが夜休めるように

彼は狼をとらえ、ライオンを打ち取った。

牧者の長たちは横になることができた。

エンキドゥは彼らの見張りであった。

勇敢な男、ただひとりの英雄

(欠落 )に向かって彼は言った』


欠落とは失ってしまった書板の部分である。

石に書かれていた書板 2つの翻訳が存在している。

ひとつは古代バビロニア翻訳

もう一つはアッシリア翻訳


これらのものは明らかに旧約聖書にローマ神話 古代ギリシア神話に影響を与えている。とても似ているから、なら古いものの影響を受けていると考えるのは当たり前だ。

帝国が生まれ滅びた中で 共有化されてきたと考えるのは当たり前のことである。

そう ヘレニズム 混ざり合う文明

アレキサンダー大王。そしてローマ帝国に至るのだから


Mesopotamiaに引き継がれたシュメールの足跡はあちら此方に散らばっている。


王や騎士の考え方 領土 領民を庇護するエンキドゥ 力強きものが弱きものを庇護する。支配するのではなく 助ける。守ってあげる。そして社会性が成立する。


『彼は楽しんだ

そして目をあげると、彼は男を見た。

彼は遊び女にむかって言った。

「宮仕えの遊び女よ、彼をここへ連れて来い

なぜここへやって来たのだろうか

彼の名を私に聞かせてくれ」

遊び女は男を呼んだ。

彼のところへ行き、彼を言いかけるには

「貴人よ、どちらへいそぐのですか

なんのため骨折り歩むのですか」

男は口を開き、エン[キドゥ]にむかって言った。

「お前を役所に連れて行こう

妻を選ぶことは人びとの定めだ。

町の人々に彼は泥の籠を負わせ

町の人々の食糧は女たちに課す。

広場あるウルクの王にとって

人々の新床の幕は開かれている。

広場ウルクの王ギルガメッシュにとって人々の新床の幕は開かれている。

結婚した女とさえ彼は交わる。


彼は第1であり、夫はその後だ。


神々のススメにより、そのように定められた。


臍の緒が切られるとともに

彼にそう命じられたのだ」


男の言葉をきいて

彼は青ざめた』


夫婦の契り 今とは考え方が違うことに驚く。

まるで全てのものは神によって王になったものに全てと繋がりを持つこと意味しているのかと思ってしまう。

臍の緒が切れてすぐ運命定め

ユダヤ教の生まれてすぐ割礼をするかのような

男子が宗教儀式をするかのようだ。

キリスト教なら洗礼をうけるようだ。

血液をおでこにつける。聖水をつけるかのようだ。

または古代ギリシア神話のゼウスのようだ。誰とも交わる全知全能のゼウスのようだ。


SF的なら解釈なら遺伝子の共有にも感じてしまう。

青ざめたのは文章の流れからしてエンキドゥだろう

ギルガメッシュに向かい合うために泥から造れたエンキドゥ

古代エジプトならふたつの太陽

古代ギリシアならoxox



第2の書板のつづき


『広場あるウルクに入ると

大勢の人たちが彼のまわりに集まってきた。

広場あるウルクの通りで立ち止まると

人びとが集まり、彼のことを言いあった。

「あれは容姿までギルガメッシュそっくりだ。

背丈は低いけれども

骨っぷしが強そうだ。

彼は野原で1番強く、彼には力がある。

野獣の乳を彼は飲んでいたのだ。

ウルクで武器のやりとりがあるだろう」

男たちは喜んだ。

「英雄が現れた。

顔かたちのよいあのお方に対して

神のごときギルガメッシュに対して

競争相手がやってきた」

イシュハラには臥所が置かれた。


ギルガメッシュ

夜になると

彼が近づいて来る

エンキドゥは通りに立ちはだかった。

ギルガメッシュが通るのを防ぐため


五行破損


ギルガメッシュ

野原にて

生まれ出で

彼は立ち上がり

彼の目の前で


彼らは[国の広場]で出会った。

エンキドゥは足で門を塞いだ


ギルガメッシュが入ることができないように

彼らは牡牛のように強く掴みあった。

壁が壊れ、戸は壊れた

ギルガメッシュとエンキドゥは

牡牛のように強く掴みあった。

壁がわれ、戸は壊れた。

ギルガメッシュは膝を屈め

両足を地面につけた

彼の怒りは静まり

彼は踵をかえした

彼は踵を返すと

エンキドゥはギルガメッシュにむかって言った

「お前の母はお前を第1の者として産んだのだ。

猛き牛の中の強き牛よ

ニンスンナよ

お前の頭は人びとの上に高められ

人びとに対する王の位を

エンリルはお前に授けたのだ」




第2の書板はここで終わる



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