第二章 幼馴染の恋が始まりました

第三十二話 登場人物と舞台紹介

物語の登場人物と舞台についてご紹介します。(第三十一話時点)


◎登場人物紹介


・新田もも(にったもも)

物語の語り手。黒毛の柴犬。巻き尾。新田家での家庭内順位三位。神様に人見知り・犬見知りを直して善行を積んでくるよう、修行に出された。今世では新田家で飼われることになり、二回目の犬生を楽しんでいる。好きなものは散歩、食事、睡眠。得意なものは、お参りポーズと犬ダンス。

陸くんと幼馴染の陽菜が両片想いだと知り、二人を恋人にするために奮闘。善行レベルに応じて神様から特別なスキルを与えられている。


善行レベル:九

スキル:危険察知、人語理解、霊感、動物会話、怪我治癒(小)、記憶操作、透明化


・新田陸(にったりく)

本作の主人公。地元の私立中学校一年生。新田家での家庭内順位一位。幼馴染のヒロインのことを秘かに想っている。看護師だった母親の影響か、緊急時の決断力は凄いが、ヒロインの好意を素直に受け止められない、鈍感なところがある。かんな山でのヒロインの遭難をきっかけに、ヒロインへ恋人になって欲しいと告白した。


・大和田陽菜(おおわだひな)

本作のヒロイン。陸と同じ私立中学校一年生。暫定だが新田家での家庭内順位六位。背は主人公より少し低いが、彼女が歩くと、振り返る男の子が多いため、可愛い部類に入る。文武両道。サンドイッチなど簡単な料理が得意。主人公のことを秘かに想っており、ももを通じて積極的にアピールしている。かんな山での自身の遭難後、主人公からの告白を受け入れ、恋人となった。


・新田結衣(にったゆい)

主人公の妹。小学校五年生。新田家での家庭内順位四位。少しおっちょこちょいなところもあるが、暴走自転車からおばあさんを助けるなど、心優しい少女。新田家のムードメーカーであるが、宿題は後回しにしがち。陽菜のことを慕っており、将来的にお義姉ねえさんになってもらいたいと思っている。


・ヒメ神様(ひめがみさま)

緑の丘の土地神様。五穀豊穣ごこくほうじょうのほか、復縁ふくえんのご利益りやくを授けられる。ヒメ神社の復興に貢献したももの求めに応じ、主人公とヒロインに復縁の神通力を使った。霊体で人間の身体に乗り移る神懸かみがかりを行うことが可能。


・陸のお母さん

主人公の母親。新田家での家庭内順位二位。以前看護師をしていたことがあり、救急救命の知識を持つ。温厚な性格で、息子の恋を秘かに応援している。


・陸のお父さん

主人公の父親。新田家での家庭内順位五位。看護師だった妻の影響で、救急救命の知識を持つ。趣味はフライフィッシングで、昔は高い山に登って秘境の渓流で岩魚を釣っていた。キャンプではダッチオーブン(ホーロー鍋)での、鶏一羽まるまる料理が得意。


・陽菜ママ

ヒロインの母親。主人公の母親とは学生時代からの親友。緑の丘でカントリー雑貨のお店を開いており、年に一回開催される「わたしたちのカントリー』のカントリーフェスタや緑の丘どどーんと祭りに出店している。商品の買い付けのためにヨーロッパへ行くこともある。


・陽菜パパ

ヒロインの父親。妻と主人公の母親が親友のため、昔から主人公の父親とも仲が良い。ルアーフィッシングでの渓流釣りが得意。


・野良猫のフク

いつも大和田家に餌をもらいにくるオスの野良猫。フクという名前は陽菜が勝手に名付けた。


・高野美咲(たかのみさき)

日本犬、主に柴犬に関する楽しい特集や飼い主宅への訪問記事、それに日本犬の健康管理方法などが紹介されたペット雑誌を隔月で出版している『Shiba-Inu(シバイヌ)』編集部員。取材を通じて柴犬ももの隠された秘密を知ったが、個人的な目的のために事実を隠蔽いんぺいした。


◎舞台紹介


・緑の丘

新田家が住む街。別名グリーンヒルとも呼ばれる。

その名の通り、野菜畑や果樹園、それに牧場など緑が多い街である。


・ヒメ神社

緑の丘にある五百年以上も続く、由緒ある神社。土地神としてヒメ神様が奉られている。境内は子供たちの遊び場となっている。


真川しんかわの河津千本桜

真川沿い五kmに渡り、七百本の河津桜が植えられており、見頃の時期には「真川千本桜まつり」が開催され、屋台なども出る。


・チューリップフェスタ

緑の丘で開催されるこの地域では最大規模のお花イベント。大きな沼のほとりにある広場の中心にはランドマークの水汲み用風車があり、およそ百種七十二万本のチューリップが植えられている。イムスタスポットでチューリップの花言葉である愛を叫ぶという、罰ゲームもののイベントがある。


・緑の丘どどーんと祭り

毎年秋に行われる地元のお祭り。商工業や農業の紹介目的にブース出店し、製品や商品の販売が行われる。


玄右衛門鍋げんうえもんなべ

真川を開削した偉人の名にちなんだ、もちぶた炙りチャーシューが乗った絶品豚汁。全国鍋グラでも優勝を飾ったことがある。


・海沿いの海浜公園

ももが前世の飼い主と一緒に行ったことがある思い出の場所。コキアが鮮やかに紅葉し、見晴らしの丘を真っ赤に染め上げる風景はまさに絶景。


・かんな山

緑の丘からちょっと離れた場所にある標高三百三十メートルの山。海から非常に近い場所にあり、大きな石がかんなをかけた後のように鋭く垂直にせり立っている。山頂からは日本一のお山を海の向こうに見ることが出来る。


・恋人の聖地

かんな山の麓に近いフェリー乗り場の駐車場にある鐘のモニュメント。夕暮れ時にカップルで鐘を鳴らすと永遠の恋が成就すると言われている。


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