宛名の無い手紙

3通目 - お久しぶりです

こんばんは。ご無沙汰しておりました。

あれから何度も手紙を書こうと思ったのですが、ほら、前の手紙で「次は明るい話題にしましょうね」と書いたでしょう？　それなのに、明るい話題がちっとも浮かばないのです。

書きたいと思うのは、暗いことばかりで、それですっかり手紙が書けずにおりました。

今日だって、明るい話題が浮かんだからこうして手紙を書いているわけではないのです。

穏やかな一日を送りたい、一点の曇りもない一日を過ごしたい、と日々思うわけですが、そうそう完璧な一日なんて過ごせるはずもなく、人生は難しいなあと何度となく思っている今日この頃です。

人と一緒に生きるのは、素晴らしいことですが、反面大いにストレスも伴います。

一人で働き一人で生きられたなら、こんなに毎日悩むこともないだろうと思います。

いっそ猫になりたいと思うのですが、猫の世には猫の世の世知辛さがあるのだろうか、などと空想したりします。

結局出口はどこにも無いのかしら、という結論にぶち当たり、目の前が暗くなっていきます。

上手な生き方ってあるのでしょうか。

あるのだとしたら私の生き方は下の下なのだろうなと思います。

要するにとても生き辛いということです。

終わりのない手紙になりそうです。

大変なので、ここらで終わりにしましょう。

それでは、また次回。