第一章 : 反撃の狼煙
第1話 : 人類の逃げ場
俺は戦闘地点からある程度車で移動した後、ハンドルに付いている4個のボタンのうちの1つを押す。
『スペースモード移行します。』
音声の後すぐに操縦席と助手席だけ残して動き出し、10秒かからずに変形し終わり、車体は機体へと姿を変える。
『光学迷彩モード起動、変温モード起動』
様々なモードで高度なAIすら
正式名称 《various form》
通称 VF
今となっては現人類の唯一の移動手段だ。
この機械には『水中・宇宙・陸上・武装』の4つの形態がある。
そして俺が今選択しているスペースモードは宇宙への移動も可能な形態だ。
5年前、ディラスター達が反乱を起こしてから1年で人類はやつらに敗北した。
多くの国々が侵略されてゆく中、人間は
最初は有人ロケットに光学迷彩と変温機能をつけた小さなものから始まった基地も何度も工事をAIにバレずに行えたことで完成し、完成したことで今も人類は生き続けられている。
そこと地球との移動手段としてVFのスペースモードがあるわけだ。
基地は人類の最後の希望だ。
絶対にディラスター達にバレてはいけない。
だからこその光学迷彩と変温モードで奴らの目を欺いている。
『飛行準備完了しました。目的地を決めてください。』
「基地へ。」
『了解しました。』
すぐに移動は始まり、無音のまま機械が浮いてゆく、始めは慣れなかったが今はもう慣れた.....けど慣れないものもある。
『大気圏を脱出します。備えてください』
その内の1つがこれだ。
なんとも言えない変な感覚に
『脱出まで、3...2...1...脱出しました。』
「はあ、まじしんどい。」
ここからは、基地まで一時間はかかるため、俺は寝る。
今日は疲れもあってかすぐにそして深く眠ってしまった。
———————————
ゴン!ゴンゴン!
突然の騒音に俺は目を覚まし、窓の外を見る前に、文句をいってしまった。
「ったく、うるs....あ」
長い赤色の髪に白衣を纏った女。
「うるs...なんだって?」
「あの〜、その〜....今日もお綺麗ですね。」
頭に一発拳骨をもらう。
これが俺と同じ歳のやつの力とは思えない。
「それで、何の用だ?あの神木・シルフィード様ともあろうお方が。」
「やめてくれ、私と君は友人じゃないか、佐藤
「かの有名な英雄様の友人なんてありがたき幸せですよ。」
「本当に敬語は辞めてくれ」
そう、今俺の前にいるやつこそ、人類の英雄
神木・シルフィードというわけだ。
そして、今俺がいる場所こそが人類の最後の砦————《対AI
『今日の報告を行います。今日の部隊の隊員は中央本部まで集合を願います。』
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