第7話
千早が居なくなって2日。多分もう、千早はこの世にいない。生きていない。連絡が取れない。何回と送ったLINEも無駄だった。
俺は千早が好きだ。今となってはもう見れないかもしれない。けど、君が誰かと話したり、笑い合っているだけで本当に切なかった。僕は、君に、自分から話しかけられるような奴じゃないから、いつも思ってた。話しかけてくれないかな、笑ってくれないかなって。でも、振り返ってくれることは少ししかなかった。その時は本当に嬉しかった。僕のことを見てくれた。気にかけてくれた。そんな刹那を感じられるだけで、本当に嬉しかった。でも、手は伸びず、伸ばしても掴んでくれないかもしれないと、思うばかり。そこには深い闇だけがあるだけだ。光なんか見えない。見えるわけがない。いつも、いつも、そんな暗い中を歩んでいる僕がいた。
片想いで終わる恋もいいじゃない。
真っ直ぐで壁のない道もいいじゃない。
千早、僕の上には雲一つない、“快晴“だよ。
澄んだ蒼が僕の上にある。
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