「トポルガン隊長！　ターゲットがどこにも見当たりません！！」

「何だと……！？」

トポルガンは違和感を覚えた。いつもなら軍が出発して、少しすれば、人狼は見つかるのだが……。一体、どこにいるんだ……？

「注意しながら、引き続き探せ！」

「はい！」

トポルガンは、本拠地や倉庫に誰も近づいていないかを気にしながら、近くを歩き回って人狼を探した。だが、やはりいなかった。

トポルガンは迷った。人狼を早く見つけるために自分も戦場に出た方がいいのかもしれない、だが本拠地や倉庫を無人にしていいのかと。

だが、トポルガンに迷っている時間はなかった。トポルガンは武器を担ぎなおして走り出した。

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