【人間 vs 人狼】ゲーム 開始

第9話 【人間 vs 人狼】ゲーム 

「こちら、見張り台、エール。トポルガン隊長、ターゲットは、身長百二十センチくらい、体格は細いですが、筋肉があってガッチリとしています。子供と見られます」

「了解した。隊員につぐ! ターゲットは、身長百五二十センチくらい、体格は細いが、筋肉があってガッチリしている。子供と見られる! 注意してかかれ! 諦めない強い心を!!」

「はい! 諦めない強い心を!!」


軍は、トポルガンの指示によって迅速に数人のグループに分けられた。


人狼ゲームが始まって最初にすることは決まっている。人狼を探すことだ。

今回の人狼は連絡のあった通り、子供で小柄なので、たとえ遭遇してもある程度戦力があれば大丈夫だろうとトポルガンは考えた。どのグループも三人くらいで構成されそれぞれ軍の本拠地から出発した。



「さてと」


軍を送り出したトポルガンは一息ついた。トポルガンは隊長であるが戦場に出ることはあまりない。トポルガンは本拠地や武器や防具が保管されている倉庫を守る役割を担っているのだ。今までの経験からやってくる人狼が武器を持っていたり防具を身に着けていることはなかったが、それがいつもとは限らない。今回の人狼はもしかしたら武器や防具を奪うかもしれない。トポルガンはそれを阻止するために今回も本拠地や倉庫を見張るのだ。


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