第5話 楽しいひと時

家に持って帰って、一通り仕事が終わった僕は、それらを持って、それほど遠くないリアナの家に再び向かった。


「リアナー、出来たぞー」

「あー! ありがとう!」


リアナは嬉しそうだ。だから僕も嬉しい。


「少し時間かかってしまって……。ごめんな」

「そんなそんな! 無償でやってくれているんだし、いくらでも待つよ!」

「ありがとう」

「あ、そうだ! ねぇ、ガルイ、良かったらスイカ食べていかない?」

「お! いいのか!」

「うん!」


防具と武器を置いて、縁側に座っていると、キッチンの方からリアナが三角に切ったスイカと飲み物をお盆の上にのせてやってきた。そして、お盆を置くと僕にスイカを手渡してくれた。


「ありがとう」

「今日とれたてだからとっても美味しいはずだよ!」


そう、リアナの家は農家だ。スイカなど沢山のものを育てている。今は、夏だからスイカがたくさん採れるのだ。


カリンコロン


風鈴の音が心地よい。


「んーー! 美味しいなぁ!!」

「ねぇ! 美味しいね」


横に座るリアナと僕はそのひと時を楽しんだ。食べ終わってからも喋ることが楽しくて、気づけば夕方になっていた。そして、僕はリアナにお礼を言ってから、家へと帰った。

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