人間国
第4話 ガルイとリアナ
「おーい、リアナー、いるかー?」
「はいはーい!」
僕の名前はガルイ。リアナとは親友で、とても仲良しである。
「いつも本当にありがとうね!」
「いいって、こんなの。お安い御用だよ」
僕は一週間に一回、リアナの家に行って彼女の防具や武器を点検している。そして防具に傷などがあったらそれを家に持って帰って修理したり、剣だったら専用の機械で磨いたりしている。
家と言っても、僕の家ではないんだ。実は僕は、その家に引き取られた子なんだ。だから、養ってもらっている代わりにおじさんの仕事を手伝っているんだ。おじさんもいい年になってきたしね。それと後はお小遣い稼ぎ! もちろんリアナからは、お金をもらってないけど、僕は依頼主にお金をもらってやっているんだ。
「リアナには怪我してほしくないんだ。それにこれけっこう重いし」
僕は剣に目をやってからリアナの目をまっすぐ見た。
「うん……ありがとう」
本当に美しいその笑顔に僕はいつも夢中だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます