第三章〜
一話 操られし龍(火)
次の日〜
「おはよう〜」
「あ、ソニア。おはようございます」
「カナ以外皆いないけど、何してるの?」
「あー、今日帰る日でしたよね。ちょっとお土産物を買っていこうってことになって、今街の周辺をぶらついてると思いますよ」
「へ〜、後これ」
「?」
「あの悪魔から貰ったこれって…」
「真の心でしょうか?」
「てことは、あれは幹部だったの!?」
「そ、そうかもしれないですね」
「仮にそうだったとしても、この前戦ったやつよりは弱くなかった?」
「それは私も思いました。ヴァースと比べるとあっさりでしたもんね」
「倒したってわけではないけど、あんまり攻撃してこなかったもんね。殆ど防御してたし」
「もしかすると新人の幹部なのかもしれないですね。行方を見失ってしまいましたが、あそこで倒しておくべきだったのかもしれないですね」
「どうする、この事は皆に話す?」
「まだ確定ではないですけど、相談はしておいた方が良いと思います」
「そうね。なら、皆が来てから話そう」
「ただいま〜」
「お帰り、もう出発?」
「ライキが言ってたマグマドラゴンの所に行ってから帰宅かな。その前にここのチェックアウトしないと」
「もう旅行が終わるとなると早いものね〜一日一日が短く感じるわ」
「あ、そうそう。マグマドラゴンは操られている龍の一体なのでそれだけ知っておいてくださいね」
「そうだった、リナさんのはハイドロドラゴンだったもんな」
「てか、昨日悪魔から貰ったあれはなんなんだ?」
「あ、これでしょうか?」
さっきの宝玉を取り出した。
「そう、それだ」
「この宝玉、真の心の可能性があります。これを持っていけばついでに龍の解放もできるかもしれません」
「真の心なのか?なら、昨日の悪魔って…」
「幹部だったり…」
「でも…弱かったよな」
「多分リナさんが強すぎただけだと思うけど」
「いやいや、私そんな戦ってないですよ。マグマを凍らせただけですから」
「いや、マグマ凍らせるだけでも凄いことでしょ…」
「というか、幹部にあんな感じの人いましたかね…見覚えはあるんですけど私がいた時は幹部ではなかったような…」
「なら、昇格して幹部になったって可能性があるかもしれないです」
「てか、リナさんはドラゴンとの戦力差はどれぐらいなの?」
「うーん、多分余り変わらなかったかと」
「強すぎるわね…」
「てか、マグマドラゴンは何処にいるんだ?カオスドラゴンはテラキャスにいたけどさ」
「確か、魔王城に私がいた時ドラゴンの配置を教えてもらったことがあるのでそれを参考にすれば良いかと」
「おお、それは参考になる!」
「マグマドラゴンの配置は元の位置から温泉街に移動していますけど好む場所は同じ環境なので火山の麓にある洞窟にいる可能性がありますね。ユウさんそこまで瞬間移動お願いできますか?」
「それなら任せてください。皆、俺に捕まって」
ビューン
洞窟の入り口付近〜
「着いたわね」
「なんか、暑くないか?」
「そう?普通じゃない?」
「確かに、言われてみると少し暑いですね」
『うんうん』
「えっ、まさかのアタシだけ?」
「だってソニアだけ高音サウナ平気だったじゃん」
「まあ、それはそうなんだけど…」
「とにかく、中に入ってみない限りは分からないから入ってみようぜ」
「なら、先頭ソニアで良いよな?皆」
「なんでアタシが先なのよ…って、なんで異論が無いのよ!」
「そりゃあ、暑さに慣れてるソニアが入って暑かったら、俺らも入れないしな」
「それは…」
「あ〜あ、優しーいソニアならきっと先に行って確認しに行ってくれるのになあ〜」
カーマがソニアを茶化した。
「そ、その手にはのらないわよ…」
『あ〜あ…』
「…分かったわよ。ついてきて」
「流石です。ソニアさん、優しーい!」
「や、辞めてよね!恥ずかしい」
「あちぃ〜」
「か、体が溶けそうです…」
「疲れるの早くない?」
「俺らは耐性がついてないんだよ」
「あれ、さっきまで暑そうにしてたのにリナは普通だぜ?」
「あ、私ですか?私は起きた時から暑さ予防の魔法をかけたので大丈夫ですよ。ついさっき効果が出てきたみたいですね。効果が出るのに少しかかっちゃいますけど、皆さんにもかけましょうか?」
「え、良いの?」
「はい」
「じゃあ、お願いします。えーと、暑がってるのは俺ら四人だけか」
「なんでカーマまで暑がってるのよ」
「俺も暑いのは苦手だよ」
「髪の毛赤いのに?火の神様じゃないの?」
「俺は一応、闇の神様。赤い髪なのは火とは全くの無関係だ」
「ふ〜ん」
「てか、この前ノアに向かっては呼び捨てはダメだとか言ってたのにカーマに至っては何も言わないんだな」
「それは尊敬していないからに決まってるじゃないの」
「なっ!」
「あれ、道が沢山ありますね、どれが正解なんでしょうか?」
着いた先には沢山の洞穴。
「カーマ、分かるか?」
「俺は周囲の探索能力は無いからなんとも出来ない」
「そろそろ水分を摂らないと干からびてしまうので一旦休憩しませんか?」
「そうだな」
「はい、水です」
「あ、ありがとう」
シュー…
水が一瞬にして殆どが蒸発した。
『え〜!?』
「水がほぼほぼ無くなったんだが!…待てよ、暑いんだったらその水手がかりにそれぞれの穴の近くに置いて、よく蒸発する穴に行けばそこにいるんじゃ…」
「あ、それ良いかも。カナ、いける?」
「私は大丈夫ですが、水を置く前に蒸発しませんか?」
「それなら私に任せてください、魔法で一旦凍らせて一時的に保存しますよ」
「そっか、リナさんの魔法は環境、属性関係なく効果が得られるんだもんな」
「そうと決まれば検証してみましょうよ」
「さっ、良いわよ〜」
「さて、本日使うのはこちらっ!」
!ただのコップ!
「こちらは至って普通のコップでございます、このコップに水を注ぐとあーら、不思議。水が蒸発してしまいました〜…って、なんで撮ってんの?」
「ちょっと面白かったから撮ってみたのよ」
「でも、見慣れない物だな。それ何?」
「これはホロフォン。腕につけるコンパクトサイズの電話よ。他にもこんな感じで録画とかさまざまな機能がある便利な物なの」
「へ〜、そんな便利なものがあるのか」
「あの、そろそろ水出しますけど大丈夫ですか?」
リナとカナが魔法を放つ準備をしている。
「あ、ごめん。準備するね」
「モイストシャワー」
「えいっ」
カチン!
凍った水が入ったコップができた。
「これをそれぞれの穴にセットして…オッケー、リナさん解除して良いよ〜」
「はいっ!」
シュー…
全部のコップの水が無くなった。
「これじゃあ、どれか分かりませんね」
「うーん、どうすれば…」
「?」
「リナさんどうかしたの?」
「強い魔力をこの穴から感じました」
「待って、リナさん魔力感じとれるのよね?なら、最初からそれをすれば良かったんじゃ…」
「それが、忘れてました」
「あちゃ〜…」
「まあ、それが正しいならその穴だ。急ぐぞ」
グツグツ…コポコポ…
マグマの音が周辺に広がる。
「待って、さっきまでとは比べ物にならないぐらい暑い…やばい…」
「ソニアは大丈夫ですかね、ソニア〜」
「ん、どうしたの?」
「やっぱ平気なんですね…」
「でも、マグマドラゴンは見当たらないぞどこにいるんだ?」
「本当ね、何処にもいないわ。リナさん、本当にここなの?そこら中、岩しかないんだけど?」
「うーん、魔力は確かに感じとれるので合っているはずなんですけどね」
「やばい、魔法が効いていても暑い」
「どうやら、焼岩が高温を放っているみたいですね」
「なら、少し冷やしましょうか」
そう言ってリナさんは魔法を唱えた。
「!ハイドロディザスター!」
洪水並みの大量の水が岩に降り注いだ。
バシャーン!
マグマの中からドラゴンが飛び出てきた。
「岩じゃないわよ、ドラゴンじゃない!」
「あれが、マグマドラゴンなのか?」
「ドロドロとしたマグマ状の身体を引きずるあの姿は、マグマドラゴンに間違いないですね」
「グガガガガーガー!」
やはり、暴走しているようだ。
「てか、カオスドラゴンは実体があったから分かったけど、真の心を入れる窪みはどこにあるんだ?」
バーン!
弾ける炎が辺りに飛び散った。
ジュー…
「熱っつーーー!!」
ボォ‥
ケツの近くに当たって燃え始めた。
「待て待てっ、色々とやばいって!早く水でなんとかしてくれ〜」
「はいっ!」
カチン!
ゴン!
ケツが今度は凍ってその重みで尻もちをついた。
「痛てて…待って、重くて立てない!」
「シャアアー!」
ザシン!
地面を切り裂き、マグマが溢れ出してきた。
「ここは私が」
「!コンスタントブリザード!」
ビューーカチン!
マグマを一瞬で凍らし、吹雪になった。
「さ、寒い…ねー、これどういう魔法?」
「一定時間の間だけ凍らせておくことができる氷魔法の上位互換です。なのでしばらく吹雪と付き合ってあげてください」
「ッ…この吹雪の中で真の心の場所を探せないか?ちょうど、ドラゴンも凍ってることだし」
吹雪の風に耐えながらライキが言った。
「アタシが行くよ、もし失敗しても帰って来れるし」
「じゃあ、ソニア頼んだ」
「任せて!」
シュン…
吹雪の中へ消えていった。
「リナさん、この吹雪って防ぐ方法とかないんですか?」
「魔法でなんとかできると思いますけど、火の魔法など、温める魔法をここで使うとダメな気が…」
「そっか…なら、リナさん」
「はい?」
「ちょっと雪を集めてくれません?」
「マグマドラゴンはしっかり凍ってるわね。でも、肝心な真の心の窪みは何処に…」
5分後〜
「探し回ったけど、心臓近くには無さそうね。なら…尻尾?…背中?…足の裏?…無いわね。アタシでは届かないところにあるのかな…」
「ただいま!…って、なんでくつろいでるのよ」
「この吹雪はリナさんが魔法を解除するまで続くらしいから、カマクラでも作って寒さを防いでたんだよ。で、窪みは見つかった?」
「それが…」
「えっ、地上から確認できるところは全て見たけど無かったのか!?」
「うん、もしかすると頭の上可能性があるのよ」
「頭か…頭だとするなら魔法を解除した途端に襲われるリスクが高いな」
「そうなのよね、それをどう攻略するかなのよ」
「リナの、技は全て属性が無くなるんだろ?なら、氷もそう簡単に溶けないだろうし、一部だけ凍ってなくても他を固定すれば動けないんじゃないか?」
「ほぉ〜その手がありましたね。試してみましょう!」
「私も、この前リナさんに馬車の中で使った束縛魔法を使えば、更に固定されますね」
「急にトラウマを引っ張ってくるの辞めてくれませんかあ!?」
「じゃあ、その隙に俺が瞬間移動して上からソニアが真の心を投げれば!」
「一発で決まるかな…」
「大丈夫、その時はオイラに任せろって!」
「…じゃあ、任せてみる」
(意外と今回は素直だな)
「おう」
「では、頭の部分だけ魔法を解除しますよ!皆さん、準備は良いですか?」
「こっちは大丈夫よ〜」
「準備出来てます!」
「では、解除!」
シュー…
「グガガガガーガー!!」
バーン!
火炎玉だ。
「ここは私達に任せてください!」
「!ハリケーンブレード!」
「!ケイオスマジックレス!」
ザザーン!
ギュイン!
火炎玉を切り裂いた後、リナの魔法で吸い取られた。
「!シャックルス!」
ドラゴンの口元が多くの鎖と、錠で縛られた。
「今がチャンスです!」
「よし、ソニア。準備は良いな?」
「オッケー!頼んだわよ」
ビューン
ソニアを抱えたまま、瞬間移動した。
「えーい!」
ビューーン!
真の心がドラゴンの頭部に向かって、飛んでいく。
コツン…
「あっ!」
「任せろっ!」
カキン!
ライキが跳ね返った真の心を打ち返した。
「おらよっ、ユウ!」
カーマが真の心をパスしてくれた。
「もう一回だ、頑張れソニア」
「今度こそ!えいっ!」
ビューーン!
さっきとは違う高さから投げたが、同じように頭部に向かって飛んでいった。
『………』
皆、ドラゴンの方を見ている。
カチッ
「やりました、成功です!」
「イェーイ!」
ライキとカーマがハイタッチした。
「や、やった…」
「はあ…あ、ちょっと、落ちる落ちる!」
『わああああ!』
「危ないっ!」
「何か、ないか。何か…これだ!」
「それはっ」
「!スライムボム!」
ポヨヨン〜
「た、助かった〜」
「間一髪だったわね」
「でも、ユウのシャドウハンドが少し邪魔でソニアが落ちそうでしたね…」
「そうなんだよな、カーマが起きてる間は魔力が常時出ている状態だから制御が出来ないんだよ」
「それ、私の新しい発明品の一つとしての候補に入れても良いですか?」
「え、作れるの?」
「まだ確信とまではいかないですけど、やってみる価値はあります。完成したらユウさんに差し上げますので」
「良いのか、ありがとうございます!」
「え〜、ユウにはプレゼントがあるんですか〜私にも欲しいですよ〜」
「皆さんにも何かしら良いものができたら差し上げますよ」
「やった。ならオイラ、雷の研ぎものが欲しい!」
「そんなに、急かさなくても…」
「話しているところすまないが、この鎖を解いてくれないか?」
エコーのかかった声が聞こえた。
「あっ、魔法解除するの忘れてましたね…」
「はあ、息苦しかった…だがひとまず、冒険者の者たちよ、我の暴走を止めていただき感謝する。これは我からの礼だ。受け取ってくれ」
「これは…」
「これは、炎の砥石。何かの役に立つであろう」
「あ、ありがとうございます。大切に持ち帰ります」
「あのっ!」
「ん、どうかしたか?」
「マグマドラゴン様と、ハイドロドラゴン様の居場所を移動されたと聞きましたけど、気分で入れ替わるとか」
「ああ、それか。それは本当にお主らのいう通り、気分次第で移動する。移動する者もいれば、しない者もいるがな」
「ハイドロドラゴン様は帰って来る日とか決まってますか?」
「それは決まっていないな。本当に気分で入れ替わるからお主らの運次第だな」
「ッ…まだまだ先は長くなりそう」
「ここまで暑いのによく来れたものだ。出口まで案内させていただこう」
そう言うと、一瞬でさっきまでいた空間が入り口の空間に変化した。
「はあ〜外だあ!」
「疲れましたね〜」
「今日使った瞬間移動って二回だよな?」
「確かそうだったはずです」
「なら、このまま瞬間移動で家に帰れるな」
「え〜でも、せっかくの旅行だし馬車で帰ろうよ」
「ん〜、そうだな。オイラもソニアに賛成」
「瞬間移動するとあっという間感があるのでなんか寂しいですからね。私も、ソニアやライキと同じ意見に賛成です」
「私はどちらでも良いですけど…あっ、でも、カナさんやカーマさんとだけは一緒になりたくないです〜!」
「えっ、何か私悪いことでもしましたか…?」
「身に覚えがないぞ?」
「ひとまず、リナさんはソニアとライキ。で俺はカーマとカナと乗る。これで良いだろ?」
「あ、それなら大丈夫です」
馬車内〜
「は〜疲れた〜」
「これって、旅行ですよね。疲れてしまっては旅行ではない気がするんですが…」
「まあ、こんなことがあるのがこの世界なんだし仕方ねぇ事なんじゃないか?」
「冒険者になったからにはこの生活は変わらなさそうだな…」
「カーマ、ちょっとこっち来てくれない?リナさんがー!」
「はあ、また酔ったのか…すぐ行くわ。じゃ、少しだけ席を外すぞ、あの酔っ払いに薬草投与してくる」
「あ、ああ。分かった」
「リナ〜覚悟せぇ!」
そう言うと、カーマは前の馬車に行ってしまった。
「なんとも素早いこと…あ、そうだ。二人になったし、せっかくだから温泉で話したことの続きを教えてくれないか?」
「ああ、あれですね。オッホン!」
カナは一度咳払いをして意識を切り替えた。
「まず、それを受けるには、魔法使い職であること、魔法を複数所持していること、魔法使いとして経験を積んでいること、という三つの条件がいるんですよ」
「ふむふむ、それでカナは三つとも条件を満たしているのか?」
「経験値がまだ足りないと思います。経験を積むのが最低でも2年は必要らしいです」
「カナが魔法使いとなったのはいつなんだ?」
「私の14歳の誕生日、夏頃ですね」
「じゃあ、今で一年と少し経ったぐらいか。なら、今のうちに沢山経験を積んでおかないとな」
「そうですね、試験に受かってユウ達にとても役立つ優秀な魔法使いになります!」
「まあ…今でも優秀なんだけどな」
「あ、ありがとうございます…」
少し顔が赤くなって帽子で顔を少し隠した。
「なんで照れてるんだよ」
「てっ、照れてませんよ…」
「ふーん」
チラッ
「こ、こっち見ないでくださいよ…モゴモゴ…」
何か言ってるみたいだったがモゴモゴ言っていたので聞こえなかった。
「いやああああ!!」
『!?』
「びっくりした…何事だ?」
「前の馬車からですね。リナさんでしょうか?」
「なんで叫んでるんだ」
「多分、カーマが苦い薬草を食べさせてリナさんがそれで発狂しちゃったんでしょう…」
「そうなのか、どうりでカーマが楽しそうに行ったわけだ」
「嫌です!もう無理!」
「食べないと、この酔いは治らないんだから頑張れって」
「リナさん子供じゃないんだから、しっかりしてよ」
「頑張れ、苦みに耐えるんだ」
「もう食べましたから!二枚目はいいですから!」
「まだ酔いがとれてないようだから後一枚。ライキ、頼んだ」
「おうよ。リナ、悪いけどちょっとだけ痺れてくれよ」
そして、雷のバインド魔法をかけた。
「もう、強制的に食べさせるのはやめましょ、ね?自分で食べますから!」
「信用できないわね…カーマ」
「ん、分かった」
「え、えぇ…」
「「!!ギャアアアア!!」」
リナの叫び声が辺り一面に響き渡った。
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