第二章 エピローグ
とある民家にて〜
「深夜にラジオを聞くのが醍醐味なんだよなあ…あれ、なんか新しいラジオ番組がある。ちょっと聞いてみよ」
「あーあー…これで聞こえているのかな?」
(今、マイクのテスト中かな?)
「さて、始まりました!今回から始まるラジオ配信!名付けて、魔王…」
ベシッ!
「グヘッ!」
「何言ってんだ!もっと違う名前考えろや!」
「プッ、ハハハッ」
「で、でもそう早く決まるものでは…は!?」
「ん?どうした…ふぁ!?」
「リスナーがどんどん増えている!」
「なんかコメントが来てるぞ」
(そのコント何笑もっとしちゃって!)
(いっそのこと、オープニングをコントから始めたら?)
「いやあ、これはコントのつもりでやったわけでは…ま、こんな感じでこれからラジオ配信やっていくのでよろしくお願いしまーす!…ってことで私はこの辺で失礼…」
スーッ
「おいおい、それは無いだろうよ」
ラゴルがヴァースをスライドさせて元の位置に戻した。
「ほら、なんか次のコーナーは!とかそんな感じの事をだな…」
「あっ、完全に忘れてたわ」
(やっぱこの司会者の人面白すぎ笑)
(言ったそばから忘れちゃってるじゃん笑そういうところがなんか可愛らしい笑)
「なんかバカな印象がより好印象になったな」
「うん…えーと、今回は初ラジオという事で深夜配信とさせていただきましたが、今後のスケジュールはこちらになります!ジャン!」
「ラジオだからそんなの見せても、見えねぇだろ!」
(ワロタ)
(ファンになりました、どうしてくれるんですか?)
(これを定期的に続けて欲しい!)
「俺らのコント、なんか好評になってないから?」
「ま、好評ならこれを続ければ良いだけの話」
「これは今後面白くなりそう。登録っと」
「お気に入り登録してくださってる方々も増えていっているんだが…」
「この調子で人気ラジオ番組を目指しましょうか!」
「今日のスケジュールはうちのセラがASMRに初挑戦しますので良かったらそちらの方もよろしくお願いします!」
(えっ、ASMR!?)
(挑戦するの!?聞いてみたいかも!)
「では、この辺でお開きにして…続きましてセラのASMR配信です!」
『それでは、どうぞ!』
〜♪
「は〜疲れた」
「緊張したな、今日はこれぐらいにして後の深夜配信はセラに任せよう」
「あ〜…聞こえてますかね。さて今度は私の番ということでASMR配信、やっていきますね」
(声好みだわ〜)
(推しが尊い…)
「そんな、推しだなんて…ありがとうございます♪」
(ひょ〜渾身のカワボ来たー!)
(姉貴、最高っす!)
(私もこんな感じのカワボ出せるようになりたい!)
「なんか、初配信なのに結構な数の方が来てますね〜でも、こっから何したらいいのでしょう…」
(なら、いっそのこと曲でも作ってみたらどう?大変だと思うけど)
(うんうん、それ良いと思う!それで歌詞つけて歌ってみるとか!)
「うーん、癒し系の曲ですか〜私、夜配信なので寝る方のための癒しの曲でも作ってみましょうかね〜」
(出来たら教えてくださいね!)
(楽しみにしてますから!)
「あ、はい。頑張ります!では、今回は初配信ということだったので短いですがこの辺で終わろうかなと思います!来ていただいた皆さんありがとうございました!」
(お疲れ様でした〜)
(また今度の配信も楽しみにしてるね!)
カチャッ…
「は〜疲れた〜チャットの人も優しい人ばかりで良かった…それにしても、自作曲…考えとこう」
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