六話 更なる試練!
暗黒の森〜
「うわ〜超不気味」
「これはマズいかもね」
「オイラは頑張って見せるぜ…」
「無理はするなよ。怖いなら怖いって言えば対処するぞ?」
「何を言うか。オイラがこここ、怖がっているだって?…怖がらねえよ!」
(これは怖がってるな)
「グルアアア!」
「ギャアアア!」
(やっぱり)
大声でライキが叫び、素早く俺の背後に隠れた。
「うわあああ!なんか来たって!ユウ!やっちゃってくれー!」
「何か怖いやつが来たな…あいつは」
「あれは、シャドウベアー。その名の通り闇属性よ。でもなんか大きすぎるような…」
「なら光攻撃が有利なのか。カナ、光魔法は使えるか?」
「今はポーションがありません。ていうか、これ、モンスターではなく機械じゃないですか?動きも変ですし…」
「中に、主がいたり的な…」
「そうみたいだな」
「何で皆冷静でいられるんだよ!目の前に敵がいるんだぞ!どうしろっていうんだああ!」
ボカン!
「イッテッー!」
「うるさいわね!それを今考えているんでしょ!」
「手を出すのは反則だろ…」
「しょうがないじゃない、黙らないんだもの!
「グルアアアア!」
ドッカーン!
「あっぶねー。ほら、言ってる側から攻撃してきたじゃないか!」
「カーマには何かを感じるらしい」
「あれ、方向が変わった。あっちは…」
『初心者の街!』
「戻って報告しないと…ソニア、手間かけさせるけど突っ走ってギルドへ行って先に報告してくれないか?俺らも様子見た後、街へ向かう」
「分かった、任しといて!」
(スタタタタタタ…)
ギルド〜
「お姉さん!」
「どうかしましたか?ソニアさん。そんなに慌てて」
「さっき受けたクエストのシャドウベアー、機械なんです!そして今、初心者の街まで向かってきてます!」
「それは…至急、放送します!……冒険者の皆様、只今巨大機械がこちらの街へ近づいて来ています!装備を整え、門の前で戦う準備をお願いします!」
門前〜
「なんじゃありゃ!」
「デカイぞ!」
「俺らの武器で倒せるのか?」
冒険者の皆が戸惑っている。
「まずは、あの機械を破壊しない限り内部攻撃は難しいぞ……皆!まず魔法や遠距離攻撃で攻めよう!」
「!サイコ・クラッシュ!」
「!アイシクル!」
「!サイクロン・ショット!」
次々に魔法が飛び出す。
「!フルフレイム・バーニング!」
「ライトニング・ハンマー!」
「アイスボム!」
(カチカチカチ…)
ソニアが、機械の動きを止めた
「やった、これなら」
「一人残らず潰してやる」
エコーのかかった声がそう言ったように聞こえた。
「喋った!?お前が主か」
「いかにも。さあ、このワシと戦う覚悟は出来ているな?」
「もちろんだ!」
「フッ、面白い。実に面白い!さあ、お前たちをとあるエリアへ送り込んでやる」
「!ワールド・チェンジ・ドライブ!」
「えっ!」
何もない暗がりの亜空間に送り出された。
「さあ、ショーの始まりだ」
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