センサーの壊れたルンバに箸を載せ何が起こるか凝と見ている
センサーの壊れたルンバに箸を載せ何が起こるか凝と見ている
一人になった母親は、何をするでもなく、ただセンサーの壊れたルンバが掃除をする様子を眺めています。
母親はロボット掃除機のルンバに、自動運転車を重ねて見ています。
もしも自動運転車が普及していれば、あんな事故は起こらなかったのに――そんな自動車会社への八つ当たり。
怒りに任せて箸を突き立てられたルンバは、障害物を検知するセンサーが壊れてしまいます。
もしこのルンバがまかり間違って屋外に飛び出せば、道行く人々へ、何度も何度もぶつかり続けることでしょう。
狂気に染まりつつある母親にとって、それは暗い喜びを感じさせるものでした。
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