天を貫く古山の欲深き、

肢の尽いた朧げな光の燻ること、そぞろ

御堂の段を少しずつ崩す道程は、

陰が拒んでは床が亡く、黒煙


これが鬼であるなら、

救いを求めて喰らうであろうが、

無念にも

義足の蛇、

がじゃがじゃと喚くばかりで、

涙も零れない有様だった


下手の予感が描いた文は

庭に捨てられた徒花の枯れて逝くものを

すらすらと闇に突き落とす、

鳥の羽搏きは明日に満ち足りずに。


美しく泳ぎ憑かれるなら楽であろうが、

ならば散らすと輝きを用い

巣食っているものは心の内側を這いずり廻る、

夢と希望を抱く世だ


優しく易しく、棲みついているのが、

水槽に産卵を模様した郷に

常闇が、足繁く、通う。

私の日々をのたうちまわる恐ろしきかな


上澄みの割れた面に等しく靴跡は沁み込んで、

花を嗅がせ罪を彩る

睡蓮下の奥の襞に毒を曝し

烏の聲が嘆こうとも咲く花や微動にせず


軌跡に周るが偶然にもなく

出来損ないの思い過ごしが跡形も遺らず

日々の月の灯りの影の、

君が底に魅せていたものが、果たして。


わらうかどうか。心

そのもの。

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