第2話 甘酸っぱい恋

ある日、私は知ってしまった。


恋することを。


その人との出会いはありがちなもので。


私の恋はある学校の図書館が舞台。ある本を取ろうとしたのだけど取れなくて。


代わりにとってくれた君は私の王子様。


恋を例えるとしたら、甘酸っぱいみかんのようで。


酸っぱさの奥にすこしある甘さが私を虜にしていった。


あなたの好きな本は?


そういうふうに聞けたらいいな。

だれか、背中を押してほしい。

じゃないと、恋という崖から飛び込めない。


図書館で王子様を見るたび胸はときめく


ドキドキ

ドキドキ

ドキドキ


私は、勇気を出して王子様の隣へ座る。


恥ずかしかった。隣に何て座るものだから、意識していることがばれちゃうかな?


それでも、いいや。


あぁ、短い春が終わって、夏へと向かう。

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