400文字以内の青春〜私はちっぽけな明日を生きていく〜
@hina0303
第1話 夏の始まり
ポツポツ…
ポツポツ…
雨の音が聞こえる。
天気が悪いと私の体調も悪くなるとかそんな噂を聞いたのだけれど、その通りだと実感する。
公園のベンチで雨宿りをする。
あぁ、いやだな。
雨が降っていると地球が泣いているって思う。世界が泣いているって思う。
ミーンミーン
ふと蝉の声が聞こえた。
蝉の声は梅雨が明けたことを知らせるらしい。
空はさきほどまでとは違い、きれいに晴れていた。
さきほどまでとは大違いだ。
蝉は、夏の始まりを知らせる合図だ。
梅雨があるからこそ夏の始まりは存在する。逆を言えば雨が降らなければ夏の始まりは存在しないということ。
梅雨も、悪いことばかりじゃないらしい。
私は、微笑みながらそう考えていた。
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