遺産継承者(失われし歌声):射撃エン・モル/ノイ〔スナイパーウェポン・ヴァリアブルウェポン〕

使用データ:R1・R2・IC・EA・LM・RW

経験点:技能10・エフェクト120


エンジェルハィロゥ・モルフェウス/ノイマン

Dロイス:遺産継承者(失われし歌声)

ワークス:エグゼクティブ


肉体1 運転:2

感覚5 射撃3

精神1 意思1

社会2 調達4 情報:ウェブ1


HP23 行動値11 常備P12 財産P6

侵蝕率基本値+4


マイナー

①光芒の疾走1

②ハンドレッドガンズ1

③スナイパーウェポン4

④ダブルクリエイト1

メジャー

⑤マルチウェポン4

⑥ヴァリアブルウェポン1


アイテム

コネ:要人への貸し(1)×2

コネ:手配師(1)×4

※ショットガン(スラッグ)を3丁購入


100%↓ 侵蝕率8+8 ②③④→⑤⑥

命中(5+α)D+19 攻撃(1+α)D+20


100%↑ 侵蝕率8+8 ②③④→⑤⑥

命中(5+α)D+23 攻撃(1+α)D+25


◆失われし歌声について◆

 レネゲイドウォーで追加された遺産、失われし歌声は問題があって使いにくい効果をしています。1つ目は、全てのメジャーアクションの侵蝕値が+1される事。《コンセントレイト》すら侵蝕値3になるので5回メジャーアクションをしたら侵蝕値が軽く10以上余分に増える計算になります。

 2つ目は、「メジャーアクションで使用する攻撃を行わないエフェクトすべてのLVを+1して効果を算出する」というテキストそのものです。通常、エフェクトのLVを上昇させる効果がある場合、「LVの上限を超えてもよい(多数)」「最大レベルを超えてもよい(音界の王LM)」「エフェクトのレベル上限を超えても構わない(パーフェクトイミテイトLM)」といった文言が添えてあるのですが、失われし歌声にはありません。(愚者の黄金(LM)・巨人の影(BC)にもないので、GMが無情だと愚者の黄金は更に負けロールが捗ってしまいます)

 ただ、これらの場合テキストは「エフェクトすべてのLVを+●する」といった様な言い切りの形になっていて、例外が失われし歌声の「LVを+1して効果を算出する」となります。勿論、ダブルクロスはテキストがいい加減で本来統一してしかるべき同じ効果内容が別々の表現をされているのがザラなので、失われし歌声の効果はLVの上限を超えられない可能性もありますが、「LVを+1して効果を算出するだけで、実際にエフェクトLVが上がっている訳ではないので上限云々の文言がない」と解釈して構築します。


◆構築の思考◆

 見た感じ産廃な遺産継承者(失われし歌声)を使う方法はあるのか?を考えて考えて考えてみましたが、他の構築と差別化を図れそうなのは100%未満でも実質5LVで命中ペナルティのなくなる《マルチウェポン》と、実質2LV扱いでミドル戦闘から4刀流ができる《ヴァリアブルウェポン》のトライブリードでした。

 メジャーアクションは《マルチウェポン》4LVと《ヴァリアブルウェポン》だけでいきます。

 達成値がなるべく欲しいので、《ハンドレッドガンズ》を射程:視界に変更し<射撃>判定の達成値を係数2で増やしてくれる《スナイパーウェポン(RW)》4LVで取ります。更に《ダブルクリエイト》で増やし、実質係数4として達成値を確保します。

 ここまでで残り経験点が25なのですが、《スナイパーウェポン》で同じエンゲージに攻撃ができないので、移動エフェクトのあるシンドロームを3つ目として選びます。エンジェルハィロゥ・バロール・ハヌマーンが能力値を考慮すると候補に挙がり、どれも相応にメリットがありますが今回は行動値やダイスペナルティ対策でエンジェルハィロゥの《光芒の疾走》を選択しました。《零距離射撃》は侵蝕値が3に増え《コンセントレイト》もないのでダイスを増やすメリットが少なく、射程外の敵を攻撃したい時のフォローもできないのでなしです。

 シンドロームが決まったのでスタンダードにエンジェルハィロゥ・モルフェウス/ノイマンにして、【社会】が重要なのでワークスは<調達>2LVが貴重なエグゼクティブにしますが、勿論UGN支部長Dでも可です。

 最後に残りの経験点10で<調達>4LV・<射撃>3LVにして、常備化ポイントと射撃の固定値を確保します。購入難易度11で命中ペナルティのないショットガン(スラッグ)(IC)が3丁欲しいのでコネ:手配師を4つ(余裕があればボルトアクションライフルも狙いたい)、情報収集に要人への貸しも2つ常備化し、残りの財産ポイントでどうにかフォローします。


◆改良するなら◆

 ほとんどが固定なので、上記で書いた様にシンドロームを変更するくらいです。バロールの強みは行動値操作や《孤独の魔眼》・《時間凍結》、上限LVは低いものの侵蝕値1と軽い《紡ぎの魔眼(HR)》等でしょう。ハヌマーンのメリットは《先手必勝》・《援護の風》・《浸透撃》等、逆に《影走り》の使用回数に不安があるため余分な経験点が掛かるのが難点でしょうか。

 どちらの場合も【社会】3にできるので、コネ:要人への貸しを削除して、アンチマテリアルライフルを常備化しコネ:手配師でショットガン(スラッグ)2丁を購入する、もしくはショットガン(スラッグ)2丁を常備化し、1丁を購入することもできます。


◆成長の方針◆

 <調達>のLVを上げてボルトアクションライフル(効果はマイナーが空く2ラウンド目から)や範囲攻撃化のグレネードランチャーを安定して購入できる様にすると、財産ポイントで高攻撃力・ガード不可のアンチマテリアルライフルを常備化できる様になったりします。《ブラックマーケット》や《黄金練成》で更に確保も可能です。

 攻撃力アップは《水晶の剣》が候補ですが遺産の効果で侵蝕値が+1されるのでメモリーを取得して余裕が出てからの方が無難でしょうか。装甲無視の《ペネトレイト》も欲しいところです。武器の効果以外での範囲化が難しいので《ワンショットツーキル(RW)》もいいでしょう。

 《ミスディレクション》もPTの生存に関わるので余裕があったら是非。

 ユニークアイテムは《ダブルクリエイト》で実質攻撃力+6になるリーサルシャイン(HR)と、ダメージは安定しないけれど+3で達成値が繰り上がるかもしれないサイドリール(HR)のどちらも相性が良いので好みで。怨念の呪石(HR)は鉄板なのでレネゲイズアージを導入していなければ優先的に入手していいでしょう。デモンズシード(HR)は《スナイパーウェポン》や《ヴァリアブルウェポン》、《黄金練成》等選択肢が多いので必要な物を見極めてください。


◆全サプリ対応時の成長◆

 <射撃>を11LVまで上げて更に達成値が欲しければ《武芸の達人(BC)》がありますが、暴走すると効果が適用されないので相性はあまり良くないでしょう。カスタマイズアイテム(武器)のエンチャント(BC)は地味ですがコストパフォーマンスはいいです。

 エンブレム採用時は神城グループの優良兵器(UG)や神の落とし子(HR)が優秀です。特に神の落とし子はデータが頭おかしいので、武器を用意できる算段をなるべく早くつけたいところです。

 レネゲイズアージは【精神】が低く暴走しやすいor怨念の呪石で確定暴走する前提で考える必要があります。アンチマテリアルライフルを使っているなら暴走関係なく破壊の《デトネイトモード》が効果的です。暴走しない前提なら再行動できる飢餓の《飢えたる瞬き》や攻撃シーン化の破壊の《万軍撃破》、ダメージキャンセルできる嫌悪の《拒絶の後光》に攻撃キャンセルの《砂塵の帳》、自傷のダメージ支援の《痛みの極光》等選択肢が豊富です。

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