東の国の守護者

第1話

海が見えてくると5つの島が中央の島を守るように並んでいた




「…あれが東の国…か?」




「えぇ、獣人たちが住んでいる島です」



環境は光の国と比較しても年中真夏の気候。


「最近までもう少し暑かったと聞いています。今我々がこの程度で済んでいるのも儀式を執り行っていただいたおかげです」




「これより暑かったのか…」



釣りをしていたと思われる獣人がこちらに気づき近づいてくる


「人族…?あ、いやそっちのは鬼族?一体ここに何か用か」


見た目が変わらない俺達を見て一目で鬼族と人族と見分けたのだ

「よく分かりましたね。私が鬼族だと」


「…気配が違うからな」

ここでも心鬼とやらがあるのかとつぶやくとその獣人は首を振る

そういうのに慣れているだけだと獣人はいう


「俺は光の国の第二王子のユノ=クラウスだ。」


「私は姫様の代理できましたクロード=オスカーと申します」



「…ユノ王子とアナスタシアが婚約したって話はこちらまで届いているぞ」



「それでこの国へ何の用だ?」

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