プロローグ5
「ティナ!」
寝ている方へ振り返るが彼女が起きているはずはない
「どうかされましたか?」
「あ、いや…」
ここですよ
「…式神…?一体いつ…」
そういえば倒れる前に服に入れられたのか?
「それは姫様のものですね。まさかその中から声が…しかし私には何も…」
クロードが出した騎獣に乗る
「あ、あぁ」
『今あなたの心に直接話しかけています私の声はユノにしか聞こえないんです』
「…」
怒っていますね?私が何も言わなかったから
当たり前だ、お前の呪いが解けると思ったから儀式をしたのに
『そう呪いは消えなかった。ですが消える可能性を見出したのはユノのおかげなんですよ』
どういうことだ?
『龍達がまだ封印されていなければ、泉に行けたとしても呪いは再び再燃する』
だがその儀式の影響で進行は早まってしまった現にこうしてお前は意識が戻らない
『…以前、私が死を望んでいるとフィトリーゼ様がおっしゃっていましたね。その言葉に偽りはありません』
ティナ…
『ですが、今は違う。貴方とともに歩む未来を見てみたいと思ったのです』
『それに完璧に封印すればきっと大丈夫と思ったからです』
何を楽観的な…
『その泉にはその場所守る守護者がいると気を付けなさい』
「ティナがいうには泉を守る守護者がいるから気を付けるようにと」
「…心配性ですね、姫様は」
「あぁ、俺たちの事もう少し信じてくれてもいいんだがな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます