プロローグ2
「アナが言っていたように、子供でも作るか?」
「あっえっと…その…」
自分がいったこととはいえ恥ずかしい
みるみるうちに自分の顔が赤くなるのが分かる
「ははっ冗談だよ冗談」
ドクンと脈を打つ
”…それで抑えたつもりか?小娘”
今の声は…まさか…!!
「…ぃですよ」
「え?」
「子供…作っても…いぃですよ」
「あんま無理すんなよ」
「む、無理じゃありませんって」
ムキになる私をなだめるようにユノは言う
「そんなに急いで作るものではないだろう?」
「…ですが」
「気持ちはうれしいが、今のアナ的にそもそも体力が持たないだろう?」
「…そう…でしょうか」
「あぁ、今のままだとすぐ倒れるし。栄養だって足りてないだろう」
確かに、人間の国に来る前まで必要最低限の食事しかとっていなかった生活を送っていた
普通の鬼の平均体重は大きく下回っている事だろう
「…そうですね…まずは体力をつけて…ふふ」
「…ん?何かおかしいことあったか?」
「子供は3人くらいほしいと思っただけです。他意はありませんよ」
「…あのなっ!」
「…それに貴方を独りにはさせたくはありませんし」
ユノには聞こえないようにつぶやく
「えっ?今何て言った?」
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