第9話 手打ちか半殺しか
「……手打ちにするか、半殺しにするか……」
「これ、知ってるわ。昔話で聞いたもの。
手打ちと半殺しって一見
こんな休憩に立ち寄るだけの廃村の漁師小屋でそんな手間のかかるものを用意してくれるなんて、あの人たち見た目からは想像できないくらい優しい人たちなのね」
男どもの手には饂飩や牡丹餅などは無く、
「何じゃ、起きとったんか……」
「
「手向かうようなら、半殺しぐれぇにはせにゃならんかもしれんけんのぉ」
男どもは口々に
「な、なんのつもりですか!?」
「鬼ヶ島へ送られるってぇんなら、アンタ
つまり捨てられた女子じゃ」
「どうせ捨てられたっちゅうなら、オラたちが拾ってやろうっちゅうこっちゃ」
「アンタみてぇな
「その前に、オラたちが
「近づかないで!」
「
「大人しゅうすりゃ、痛い目にあわせんですむんじゃがのぉ?」
「さあ、そげなモンは捨てて観念せい」
「ひぃ!?」
「な、何じゃあ!?」
男どもは
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