第8話 廃村
「犬吉さーん! 猿彦さーん! ……誰かいませんかー!?」
船も船に
「ごめんください」
男どもは突然
「こ……これはこれは、このような廃村にアンタのような
「廃村?」
「んだ。ここはとっくに廃村で、誰も住んでねぇ」
「オラたちゃあ、かぃ……漁師で、漁の途中でたまにここで休ましてもらっとるだけだぁ」
「そうですか……実はわたくしは旅の者です。
鬼ヶ島へ送られる途中で嵐に
「なんと、鬼ヶ島へ!?」
男どもは
「そらぁさぞかし難渋しとるこっちゃろう。
鬼ヶ島へは無理だけんど、近くの村までは船でおくっちゃろう」
「もしかしたらお連れの人も来るかもしんねぇ。
今日はここで休んで、明日んなったら船を出しちゃろう」
「ありがとうございます」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます