第5話 船出
「ほれ、あれがお前らの船じゃろうが、さっさと用意せんか」
「今すぐ! 今すぐ!」
「します、します、船を出します!」
「さあさあ、桃太郎や。
これを持ってお行き」
「これは
これを食わせれば皆お前に惚れて言う事を聞くようになる。言い成りになる。
お前の御供にあの二人では
誰ぞ頼りになりそうな
と
「良い物を貰ったなぁ、
だが、それはあの二人にはやらんでいいぞ。
もっと役立ちそうな者にやるがイイ」
「間違って自分で食べるんじゃないよ、キヒヒヒヒ」
「これも持ってお行き」
媼は
「これは、中は空っぽみたいですけど・・・まさかあの二人の棺桶?」
「そんなつまらん物を入れてどうする。
あやつらが死んだらその場に捨て置け。
せっかく宝物を奪っても入れる
「これに納まる程度でいいからね、金目の物を選ぶんだよ。」
翁と媼は
「さあ、船の準備もできたようだ。
翁が
「お嬢様、さあさあ、早く早く」
「乗ってください、お願いします」
犬吉と猿彦に
「きっと勝ってこいよぉー!!」
「宝物を楽しみに待ってますからねー!!」
「逃げようなんて思うなよぉー!!」
「地の果てまで追い詰めてみせますからねー!!」
浜の二人の姿
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