第4話 お供
「ほれ、この者たちがそなたの旅の供をするのじゃ」
土牢の奥を
いづれも
「お爺さん、この人たちは一体どうしてこのような?」
「くっくっく、身の程知らずにもこの島を襲った海賊よ。
他は皆死んだが、こいつら二人だけ生き残ったのじゃ」
「まだ生きてるのですか!?」
「おうとも!
こやつらならば、そなたの供も務まろう」
「お爺さん、まさかこの二人を鬼ヶ島へ!?」
翁は
「ほれ、起きろぉ
二人は
のそのそと身を小さく丸め、額を地にこすりつけて
「た、助けて・・・お助けください・・・」
「あああ、もうしません、もうしません」
「
「あああ、働きます、働きます」
「お役にたちます、お役に立ちます」
「ホントかのぉ?
役に立たなんだら、己らも己らの仲間も皆食うてしまうぞ!」
「ホントです、ホントです」
「どうか助けて下さい、何でもします」
「お爺さん、可哀そうよ。
こんな二人を連れてなんて行けないわ」
「ああん?
そなたの供が務まらんのなら、この二人はもう用なしじゃ」
「ひいいい、お助け! お助けを!!」
「何でもします! どこへでも行きます!!」
必死に土牢の竹
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