第3話 荷造り
「何のためにそなたを育てたと思っておる?
鬼ヶ島とやらから御宝がっぽり奪って死ぬまで豪遊するためよ!」
「そうだ、予定より早いけど、月に帰ると言って家を出てしまおう。
そして人目に付かない、どこか山奥へ
これに
「おお、
「違います。
実はわたくしは月の
「皆まで言うな、分かっておる分かっておる」
「
これでお爺さんと二人、安心して隠居できます」
「待ってください、わたくしは・・・」
「安心せい、
「そうですよ、何も鬼ヶ島の宝全てを持って帰らなくても良いのです。
高そうなのを
とて、翁と媼、
「待って! わたくしに鬼ヶ島など行けるわけがないではありませんか!」
「心配無用じゃ」
「そうですよ、お爺さんもちゃんと考えてらっしゃいます。
お前ひとりだけで行かせたりしません」
「・・・どういうことですか?」
「ふふふ、付いてまいれ」
とて、不敵に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます