第4話
私はベッドの上で天井を見上げながら中学生の時に滝原くんと初めてあった時の事を改めて思い出していた。
「あれ、嘘で付き合ってたって··········」
私は、すっかり忘れていた。嘘告する前まで。好きということしか頭になかったのだ。
彼は嘘告であの時あんな·····
私、ほんとに最低だ·····
彼がああ言ったのも当たり前だった。だって、私は彼のトラウマをもう1度やったのだから。
なぜ私はあんなことしたのだろう。
しっかりとあの時断っておけばよかったのに·····
────────
私は今日の6時間目が終わった後、家庭科室の掃除でいつも仲良くしているメンバーで掃除をしに行った。
「よし、やるか!」
私のいつも仲良くしているメンバーの1人 新井 海斗くんはそう言い掃除を始めようとした。
しかし、そこであの負けたら罰ゲームのあ・み・だ・く・じ・をやろうと佳奈が言い出した。
「ねぇ、あみだくじやらない?はずれたらたら嘘告ね」
佳奈は事前に用意していたのかポケットからあみだくじと思われる紙を出す。
「まけたら、嘘告はやりすぎだと思うんだけど·····」
私は、いくら罰ゲームでも嘘告はおかしいと思い反対した。罰ゲームでもやっていい事と悪い事はある。
「いいよ!やろーよ」
「それな、楽しそうだし!」
しかし、美香や久瑠美はやる気満々なのか楽しそうに言っている。
なぜか分からないが3人ともなにか隠しているように見えた。
男子2人も、
「お、おう、やるか」
「お、面白そうだな」
このように賛同していたがいつものような感じではなくどこかぎこちない様子で言っていた。
なにかあるのかな?
私は、この一連の流れから少し疑問に思うことがありあまり乗り気ではなかったが、結局この5人に押し切られてやることになってしまった。
みんなあみだくじの場所を選んでいき私はあまりものの最後の場所を選んだ。
そして結果は、
「私じゃん·····」
私となった。
「じゃあ、夜空罰ゲームね!」
「その前にまず掃除終わらせよ!」
そして、罰ゲームの話の前に家庭科室内の掃除を終わらせ教室へ戻る。
教室の中に入ろうとすると佳奈が少し立ち止まった。
私はどうしたんだろうと疑問に思い、
「ん?なにかあった?」
と聞いたが佳奈は
「あ、いやなんでもない」
特に何も無いらしい。
そして、私たちは教室の中へ入り罰ゲームの内容についての話し合いが始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます