第3話 チュートリアル2

『スキルについて説明しようと思います。まず、スキルには5つの種類があります。』


 職業では3つだったんだけど、スキルには5つも種類があるのか。考えるの迷いそうだなー。


『一応、先にまとめておくとこんな感じですね。』



・ 基本スキル

行動に補正がかかる。歩く、走る、止まるなどいろんな動きに補正がかかる。例えば、速くなったりなど。


・魔法スキル

魔法が使えるようになる。例えば火属性魔法や水属性魔法など。また、それを使ったことによる相手へのダメージに補正がかかる。


・生産スキル

生産できるようになる。また、生産時に品質の補正がかかったり、成功しやすくなったりする。


・戦闘スキル

戦闘に補正がかかる。剣、弓、ナイフ………など、いろいろな武器を持っているとそれを使ったことによる攻撃のダメージが増加する。


・特殊スキル

特別な条件を満たすことで開放できる。どんなスキルなのか、それはすべてがバラバラ。魔法スキルもあれば、戦闘スキルもある。


『………と、これだけの量があります。現在、発売開始から1ヶ月前なので、スタートダッシュキャンペーンが適応されます。選択できるスキルが3つへと増加しました。』


 おぉー!!スマートフォンでこのゲームのことについて調べていたから知っているけど、普通は1つらしいんだよね。2つも増加したのか。


『また、職業…盗賊を選択したことにより、スキル…隠密、仕掛け解除、駆け足を獲得しました。』


 なんかすごいお得感。この3つも合わせると、6つも最初にスキルを獲得できるってことか。うん、嬉しいね。


『それでは、選びたいと思います。基本スキル、魔法スキル、生産スキル、戦闘スキルの4つがありますが、どれを選択しますか?』


 あっ、特殊スキルはないんだ。………って、そっか。なにか条件を満たしたら獲得って書いてあったな。


「まずは、戦闘スキルで。戦闘スキルがないとさっき盗賊を選んだことでもらったスキルでは倒せないからね。」


『分かりました。戦闘スキルを収集します。…………………完了。それでは、こちらからスキルを選んでください。』


・剣術

・柔術

・体術

・弓術

・縮地

・軽足

・望遠

・瞑想

・聞き耳

・暗視

・潜伏

・鑑定


 めちゃくちゃ選べるじゃん……。職業とはすごい比べものにならないね……。


 選び方とかもネットで確か説明されていたよね。えーっと、職業にあったスキルを選べばいいよって言ったような……。


ってことは、盗賊なら盗賊っぽいスキルを選べばいいんだよね。それなら、こんな感じかな。


・鑑定

・聞き耳

・望遠


 鑑定はものの状態とかいろいろを調べるスキル。盗賊っていうのはこういう雑用をできておいたほうがいい気がするので取っておいた。


 また、聞き耳や望遠は遠くの物を見たり聞いたりするスキル。本当は、探索用に探知スキルとかを選びたかったんだけど、悲しいことになかったから代わりにこれを選んだ。


「じゃあ鑑定、聞き耳、望遠で。」


『分かりました。登録します………………完了。登録しました。鑑定、聞き耳、望遠を獲得しました。』


『それでは、最後に鑑定スキルを獲得されたのでモンスターの討伐時によるドロップアイテムの説明したいと思います。』


 はーい!モンスターを倒したあとのドロップアイテム………なんか、すごい楽しそう!戦いも楽しめて、戦ったあとも楽しめそう!


『まず、ドロップアイテムを例で出現させます。』

 

 ヒュンッ……!


 ポトッ。


 急になにかの肉がなにもなかった空間から出てきた。ゲームだからかちょっと血まみれとかそんな状況ではないにしても、すごいリアルだった。


「うおっ、びっくりしたー。これは、うさぎの肉……なのかな?」


『はい、そうです。では、うさぎの肉を触ってみてください。』


 ほいっ……と。


 ピッ……


名前 ラビットの肉

レア度 F−

品質 F

説明 このFAOの中のモンスターの中で一番多いと言われているラビットの肉。食用として使われることが多い。


 おぉっ。


『まず、上から順番に名前。レア度。品質。説明の順番です。名前はその物体の名前。レア度はこのFAOの中によるその物体のレア度を記したもの。品質は、その物体の状態についてを記したものです。レア度、品質はどれもF→E→D→C→B→A→Sの順番で、一番ランクの高いものはSです。また、詳しく分けるとS−→S→S+の順番で、一番ランクの高いものはS+です。』


 へぇー、クオリティ高いなー。ここまで詳しく決められているんだね。でも、こんなに詳しく決められているのに分かりやすいって不思議だね。流石というべきなのかな?


『………と。これでチュートリアルはこれで終わりです。冒険者登録の方法などいろいろまだ残っていますが、それは冒険者ギルドに直接行ったりして、話を聞いてください。それでは、FAOの世界へ。』


『いってらっしゃいませ。』


 そして、僕はどこかへ飛んだ。

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