第25話
最初の方にやられた城の従者たちを覚えてるだろうか?
まぁ話の登場人物としては端役なわけだが、彼らはとても強い。
王の近くで働くのだ。城勤めの武官でも精鋭だけがなれる地位。
そこら辺の夜盗なら擦り傷の一つ付けられないだろう。そういう存在。
それがいかにも端役らしい退場をしたのは、簡単にいえば魔王が強いからだ。
従者の一人が剣を構え正面から突き刺そうと突進する。
素手だ。まず避けるはず。そこを後の二人が狙うという基本戦術。
数で勝負だ。負けるはずがない。
「王の話は聞くべきだ」
この作品に文学性など求める人はいないし、私も文学性を発揮することができないので、人魚の娘の話で何が起きたか理解してもらいたい。
「剣を構えた人が突進したらあのかっこいいお兄さんから真っ黒な烏みたいな羽がばさぁって生えたのよ。でその翼で剣を受け流しながらグーで頭を殴ったの。お兄さんよ。殴ったのは。であとの二人がなにが起きたかよくわかってない顔をしてたら私もよくわからないけど黒い羽根がばさばさまって二人が倒れてたの。であとのこってた使者の二人は魔法使い様がやめた方がいいって言って王様が三人がかりで負けたんだぞ。お前ら二人じゃ無理だから降参しとけって。ケガしたくないだろうう、って説得したら剣をすてて地面に伏せたのよ。降参のポーズらしいわ。で貴族様はそれを見てポカーンとしてたわ」
こういうことが起きたらしい結果、貴族の男以外はみんな膝まづくことになった。
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