第3話 息子が産まれてから

離婚をして、行く当てもなかった私は、実家に身を寄せる事になりました。不本意ではありました。ネグレクトとし、罵倒と言葉と力の暴力をし、家庭を支配している父親の元に、帰りたくはなかったからです。当時の私もまた、息子が言う事を聞かないと、怒鳴ってしまったり、叩いてしまったりと、親子揃って発達障害であるため、関わり方が理解出来ず、それはそれは、酷い親子関係でありました。挙句に、私の知らないところで、私の親と兄が息子に、私の悪口を吹き込んでいたため、尚のこと、息子は私に対して、信頼する事がありません。(後に、母が父の暴力に耐えかねて、母を連れ、1度実家を出て、そこでもすったもんだあり、母は結局父の元に戻り、私達親子は母子寮に入った時に、母子寮のスタッフの方から、お母さんの親と兄がお母さんの悪口を息子に吹き込んでいるよと、知らされました。)そんな中、息子が小学生の何年生だったでしょうか?ある夜、息苦しさで目が覚めるのですが、身体が動きません。これは!もしや金縛り!?と思うや否や、どんどん呼吸が苦しくなっていき、どうにか金縛りを解こうと、どこか動かせないかと動いてみると、目だけが動きました。何とか、うっすら開けて前を見ると...。目の前に、真っ黒い人の形をした影のような者が、こちらを見るように私の方を向いて目の前に居ました。あまりの恐ろしさに、気絶したようで、気がついた時には、もう朝になっていました。それから1週間後、近所の人が、膠原病で無くなった事を知らされ、その人は、私が子供の頃から、睨まれたり、挨拶をしても無視された近所のおばさんでした。亡くなる時、膠原病からなった肺炎で、呼吸が出来ず、苦しんでいたそうです。私の肺が苦しく、呼吸が出来なかったあの感覚は、きっと、そのおばさんが亡くなる直前に、私に伝えてきたもののように思えてなりません。あの黒い人の形は、いったい私に何をつたえたかったのでしょうか?今となっては知る由もないありません。

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私の霊感のち体験 レイ @lovefamily

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