第19話
「リン、今日の
港に着いて軍船を降りたときにリーネオさんが教えてくれた。今度の戦いはお互いに【
「今日は頑張って下さって有り難うございました。貴方のことは忘れません。ご冥福をお祈りします。」
私は一人ずつに手を合わせて、出来るだけ丁寧に祈った。運悪く火矢に当たってしまった人、湖に落ちて溺れてしまった人、やはり戦いだから死んじゃう人は必ず出る。改めて現実を思い知らされたよ。
「女神『ユマラタル』の名に置いてリン・サトウをイコォーマの【
その日の深夜、日付が変わると教会の大神官さんが【
『
↓
『
所属が「イコォーマ国」になった途端、色々なステータスも上昇する。体中に力が
「
「はい、
リーネオさんが私の肩に手を置いて語りかけてくる。ちょっと頬が熱くなるけど「貴方」って言い方も慣れて来たよ。もう夜遅いけど、これから軍議だって。ティタルちゃんは寝かしつけてから来たし、クアーエさんが見ていてくれるから安心だ。
「本日の戦いでの捕虜は100余名です。戦いの後半はプロージアの【
「漁師たちの見立てでは明日の天気も雨です。これなら明日は我がイコォーマが終始、有利に戦を進められるでしょう。」
「
その時、急に軍議の間の扉が勢い良く
「なんと! プロージアのマヴィン王太子が
「リーネオ様、なりませんぞ! イコォーマは決闘などせずとも勝てまする。これは挑発です、乗ってはなりませぬ。」
「そうです、明日は雨。相手の【
ん? 何か尾ひれが付いてるよ。私、天変地異も起こせる人になっちゃってるみたい。そうか~、「皆さん、今です!」とか言っちゃったもんね・・・。
「ふむ。それも悪くないな。第一、プロージアはあちこちに決闘を申し込んだことは触れ回っておるだろう。ここで断れば、俺は臆病者と
リーネオさんは自信満々で私の方を見る。片目を
「あの、リ、リーネオの武勇は皆さんの知るところ、あ、
もう私は一生懸命だった。結局、皆さんの前で「リーネオ」と呼び捨てで言わなきゃならなくなったんだよ。もう顔が真っ赤になりそうなのを必死に
「・・・。お二人の決意がそこまでならば、
「そうだな、何より
「そうだ、今日も我が部下が言っていたぞ。危ないと思った時に火矢が
んんん? 本当のところ、今日はティタルちゃんが【
「そうか! そうと決まれば早馬を出せ! プロージアや遊覧船の港に知らせるのだ。この俺、リーネオ・フォン・インゼルが決闘を受けたとな。明日は面白くなるぞ! ははは!」
もうリーネオさんはノリノリだ。こっちの気も知らないで良い気なもんですね。安全に勝てるなら、そっちの方が良いのに。彼は
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