昼休みの再逃走
あの後、俺はどうにかして公開処刑を回避しようとあの手この手を尽くしたが彼女たちは一向に首を縦に振らず
結局先生がHRの為にに入って来たことで
話し合いは強制終了することとなった
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そして現在4時間目終了まであと十分
大体の学生はこの時間が早く終われと思うだろうが今の俺にはせめてあと少しでも遅く来てくれと願う他なかった。
俺が授業時間を最大限に使い頭をフル回転させ思いつけた作戦は、彼女達から昼休み終了までなんとか逃げ切るというあまりにも無謀なものだった。だがそれ以外の作戦を考えようにも時間は過ぎていく…そしてついに
キーン コーン カーン コーン
昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴った
「さあ夜長くん♡お楽しみの時間ですよ♡」
「やーくん♡楽しい昼食の時間だよ♡」
「さて月夜くん♡約束の時間よ♡」
さて、逃げますか
俺は初動から全速力で動き出した
こういう時の為にトレーニングをした訳では無いのだが本当に鍛えておいて良かったと思う。ありがとう名前も知らないのに鍛えてくれたコーチ
「さすがにそうなんども逃しません!
まこちゃんは後ろの扉、雪華さんは前の扉に
クラスメイトの皆さんは夜長くんを捕まえてください!!」
「わかった後ろね」「わかったわ秘座子さん」「了解」「ラジャー」「OK」
「な!?みんな何で!?」
「すまない大将、焼肉のためなんだ」「これ終わったらスイーツバイキングだって」「限定モノのフィギュアと聞いて」
「モノで釣られてる!?そんなんありか!」
「月夜!俺はお前につくぜ!!」
「雨鬼!!助けてくれるのか!?」
「もちろんだ!友のために自分の命賭けるのが親友ってもんだろ!!」
「あ、雨鬼!!」
やっぱり俺の親友は最高だ!!
「…雨鬼くん、少し聞きたいことが」
「はん!どうせモノで釣ろうってんだろう?その手には乗らねえ。モノなんかよりも俺は親友を取る!!」
「そうですか、それは残念です。せっかくここに某高級旅館の二泊三日ペアチケットがあるのに。勿体無いですがこれは捨てるしか無いですね。相当いい旅館でしたから恋人と二人で泊まれたら最高の三日間を過ごせたでしょうに…」
「…ちょ、ちょっと待ってくれ?そのチケット期限はどうなってる?」
「あぁ期限ですか?ちょうど今月の末までですね。そう言えば雨鬼くんの彼女さん。今月誕生日でしたね〜雨鬼くんもさぞ最高のプレゼントを用意しているんでしょうね〜」
「お、おい雨鬼?ま、まさかあっちについたりしないよな?俺たち親友だよな?」
頼むぞ雨鬼!お前まで秘座子についたら俺はもう逃げ切れないんだ
「うぐぐぐ…わかった、そっちにつこう。ただし今回の一件だけだ」
「雨鬼!?」
「はい交渉成立ですね雨鬼さん」
「そういうことだからすまない月夜!今回だけ俺と彼女の幸せにための犠牲になってくれ」
「ちくしょう、お前まで俺を裏切るのか!?親友だと信じていたのに」
「あぁ俺たちは紛れもなく親友だ。だからその親友の幸せのためと思ってお前も幸せの沼に飛び込んでくれ」
「さて夜長くん♡これでもう逃げられませんね♡大人しく一緒にご飯を食べるのと今すぐ家のベットに四人で向かうのとどちらがお好みですか♡私としてはベットの方が…
「よーし昼食べようぜ三人とも!!」
「…そうですかベットじゃ無いのが少し残念ですが、夜長くんから誘ってくれたのでよしとします。」
…こうして俺は秘座子達と昼飯を食べることとなったのだった
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どうも作者のkcトンキーです
この度この小説の総PV数が1万を突破しました!!これもいつも読んでくれている皆様のおかげです。これからも毎日1000文字程度で投稿していきますので、よろしくお願いします。
1万PV記念に登場人物達によるコメント返信回みたいなのを作ろうかと思っています
コメントが一定数集まれば作れると思うのでどんなことでも、どしどしコメントください
その他記念でやる事を募集しております
コメントで送っていただいて無理がないようでしたら全て採用しようと思いますので
どちらの件もコメントお願いします
改めまして本当にありがとうございました
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