最終手段(ただしイケメンに限る)
俺は水無月夜長。いたって普通の男子高校生
現在俺は…迷子になっています。
…なんて現実逃避してる場合じゃねえ!?
というか、この家の敷地デカすぎだろ
どこまであんだよ!?
何も考えず走り回った俺が悪いんだけど…
「本当に、どうすればいいかな…」
「夜長くん♡どうしたの?」
「ギャー!?くぁwせdrftgyふじこlp!?」
「夜長くん、人の顔を見て叫ぶのはいくらなんでもひどいんじゃないですか?」
「ひ、秘座子!?どうやって俺の位置がわかったんだ」
「そんなの簡単ですよ♡夜長くんには常にGPSと盗ちょ、…
私には愛の力でいつでも夜長くんの事を知ることができますから♡」
「ちょっと待って?今、GPSと盗聴器って言ったよね?俺いつからそんなもの付けられてたの?そもそもいつ付けたの?」
「なんのことですか?」
こいつ…あんだけ堂々と口滑らせたくせに
誤魔化せると思ってるのか?
「秘座子、本当にそれで誤魔化せると思ってる?」
「ひゅ、ひゅ〜ぴ、ぴゅ〜」
「口笛吹いても無駄だぞ、そもそも吹けてないし」
「知りません〜私は何も知りません〜」
はぁ、仕方ない最終手段だ。この手は好きじゃないんだけど…
「秘座子、俺は正直な秘座子の方が好きだな」ボソッ(イケボ)
正直、このイケボアタックは好きじゃない
これをすると俺の精神にクる。
何より俺はこういう事をすると
スイッチが入ってしまい普段ではありえないようなテンションになってしまい
その結果…
後から思い出すと死にたくなるような行動に
堂々と出てしまうのだ。
「ひゃ、ひゃい♡夜長くんを拐った時に付けました♡」
「それ、外してくれない?」
「だ、ダメでしゅ♡それはできましぇん♡」
仕方ない。最終手段2だ。
これは俺もダメージを受けるが…
「そっか、それなら仕方ないか
外してくれたらキスしてあげようと思ってたのに。秘座子はキスしたくないのか」ボソッ(イケボ)
「ひゃ♡ひゃい♡はじゅしましゅ♡
はじゅしましゅからきしゅしてくだしゃい♡」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから1時間ほど経った
結局、GPSも盗聴器も全て外してもらえた
それ以外についてだって?
あれは黒歴史だ…思い出したくない
え、秘座子はどうなってるかって?
「夜長くん♡なんでも言ってくだしゃい♡
なんでもしましゅから♡だからもっと
きしゅしてくだしゃい♡」
今、俺に抱きつきながらこんなことを言っているよ…死にたい…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者から
今回は試験勉強で時間が取れず
短くなってしまったので
どこからか発掘したおまけをのせておきます
夜長くんの黒歴史被害者
その1 真狐藻
「まこ、俺はいい子ちゃんが好きなんだ。
いい子ちゃんのまこなら何をすればいいか…わかるよな?」ボソッ(イケボ)
「ひゃい♡ちゃんと勉強しましゅ♡」
という感じで試験勉強などの度に
これをくらっている為、耳元で囁かれると
なんでも言うことを聞いてしまうように
調きょ…なってしまった
その2 雪華
「アン、俺にはどうしても
やらないといけないことがあるんだ。
わかってくれるか?」ボソッ(イケボ)
「はい♡わかりました♡月夜しゃま♡」
あまりにも雪華からのアプローチが激しい時に夜長が雪華を止める為に使う手
今までに実際にした回数は片手で数えるくらいだが効き目は真狐藻よりも強い
尚、この技は小さい頃に
三人の女の子たちに教わったらしい(夜長談)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます