拉致られました

…今のはなんだったんだ

彼女…蔵敷さんと目があった気がしたが

それに急に表情が妖艶になった気がするし…


そんな考えも、授業開始のチャイムともに俺の頭から抜けていった


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今日の授業が全て終わり帰る支度を始める

今朝のことが気になって彼女の方を見てみると

彼女はクラスメイトに囲まれていた

「せっかくだから蔵敷さんの歓迎会しない?」

「いいね!せっかくだからクラスの奴全員参加で」

「蔵敷さん、この後歓迎会しようと思ってるんだけど、どう?」

「すみません。今日はこの後用事があるんです。せっかく誘ってくださったのにすみません」

「えーいいじゃん、せっかくだしみんなで行こうよ〜」

どうやら蔵敷さんには予定があるようなのだが数名に男子がなかなか引かないらしい。 (仕方ない…)

「蔵敷さんも予定があるって言ってるし、歓迎会は今度にしようぜ」

「でもさー総大将…」

「でも、じゃないだろ蔵敷さんも困ってる。ちゃんと別日に企画しておくから」

「…総大将がそう言うなら、そうするよ」

「それなら私も参加できると思います」

「それじゃあ総大将、歓迎会の企画とか頼めるか?」

「ああ、グループチャットにそれぞれで暇な日を送っておいてくれ」



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歓迎会騒動から少しして

俺は帰りながらまこに歓迎会について話していた

まこと俺は家が近くなので別れるところまでは一緒に帰るのだが…

「へ〜そんなことがあったんだ〜」

「まこ、お前あんだけみんな騒いでる中で一切聞いてなかったのか?」

「えへへ〜授業がどうしても退屈で〜」

…こいつ、あんだけうるさかったのに起きないとかどんだけ熟睡してたんだ

「はぁ、お前はつまらないからって授業中寝るのはどうなんだ」

「げっ やーくんの説教モードだ逃げろ〜」

「あっ!お前、待て!」

そのあと何やかんやあり俺はまこと別れ自宅に向かっていた

「たく、まこのやつ、今度ちゃんと説教を…って、あれ?」

見慣れたはずの我が家への帰路辿っていると何故か我が家の前に蔵敷さんが立っていた 

(なんでここに蔵敷さんが、用事があるって言ってたし…)

「蔵敷さん、なんでこんなところにいるの?」

「あぁ、夜長くんやっと帰ってきましたか。ずっと待ってたんですよ」

「えっ?なんで蔵敷さんが俺の事を…待っ…て…」

あれ?体に力が入らない、それに意識もぼんやりしてきた

「大丈夫ですよ。少し眠るだけです、少しだけ…」

蔵敷さんのそんな声を聞きながら俺の意識は途絶えて行った





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朝、眩しい朝日により目を覚ます

見えてくるのは晴れ渡る青空と裸の美少女

「うぅ〜〜ん、夜長くん… えへへ〜」

彼女はとても幸せそうにしている





「どうしてこうなったァーーー!!!!」


どこかわからない部屋で俺の魂のシャウトが響き渡った………










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