プロローグ

朝、眩しい朝日により目を覚ます

ふかふかにベッドから体を起こし一番に目に飛び込んで来たのは綺麗な青空と…





裸の美少女だった




「うぅ〜〜ん、夜長くん… えへへ〜」

どうしてこんなことになったのだろう

俺こと水無月夜長(みなつきやちょう)は現実逃避気味に昨日のことを思い出していた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「おはよう」 自分のクラスの扉を開けて挨拶をする

「おう、おはよう」 「おはよう総大将」 「よっす総大将」

みな次々と挨拶を返してくれる。そんな中

「おはよ〜 やーくん」「おう、おはよう まこ」

この唯一俺のことを総大将と呼ばなかった奴は九尾真狐藻(つずらおまこも)

俺の幼馴染で金髪のゆるっとした奴だ(最近はゆるふわギャル?と言うらしい)

「はい今日のお弁当。私の愛情いっぱいだから味わってね〜♡」

まあそんなゆるふわな真狐藻だが家事がうまい。驚くほどうまい。当然飯もうまい。

正直俺はこいつに家事のほとんどを任せてしまっている

「おっす月夜、今日も愛妻弁当かい?お熱いね〜!」

今のうざい奴は天童雨鬼(てんどうあまき)

中学からの悪友で俺の事を弄ったりするがなんやかんやいい奴だ

ちなみに彼女がいるらしい

「うっせえ、愛妻弁当じゃないての勉強見るかわりに弁当貰ってるだけだ」

「なに言ってんだ『愛情たっぷりだから味ってね〜♡』とか言われてたくせに」

「………うっせ」

「おっ、照れてんの?照れてn「うるさいわよ、天童くん。黙りなさい」

今雨鬼に黙れと言ったのが我がクラスの委員長、白姫雪華(しらひめゆきか)

なんでもロシア人と日本人のハーフで綺麗な銀髪と儚げな美貌を持っており

誰にでも平等にやさしく接するその姿から天使と呼ばれている

「げっ委員長… しかたねえ んじゃ月夜また後でな」

……何故か雨鬼とだけ異様に仲が悪い

「お、おう また後でな…」

「おはよう月夜くんいい朝ね。朝から顔を見れて嬉しいわ」

「…おはよう委員長。いい朝だね」

「そんな委員長なんて堅苦しく呼ばないでユキって呼んで♡」

……そしてなんでかおれに異様に甘い声で話しかけてくる

「そっか…わかったよ 委い、ンッンッ

わかったよユキ」

「えぇ、これからも末永くよろしくね♡」

「え、ああぁ、うん」


それから少ししてHRが始まった

いつも通り先生が入ってきたと思っていたら

突然、「お前ら転校生の紹介だ」

呆然とするクラスに対して先生は何も言わず

「蔵敷入れ。バカ共に挨拶してやってくれ」

そうすると一人の美しい少女が入っきて

「蔵敷秘座子(くらしきひさこ)です。今日からこの学校にお世話になります。よろしくお願いします」とどこか気品を感じさせるような仕草でこう言ったのだ

「うおー美少女転校生きたー!」

「うわまじかめちゃくちゃかわいいじゃん」

もちろん教室は大熱狂、みなの叫び声を聞きながらチラッとあちらを見ると彼女は僕と目を合わせた瞬間、妖艶に微笑んだ気がした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー













  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る