第2話 競馬場デート

 大好きな彼と行った初めて競馬場は、つまらないと言う言葉そのものだった。

 どこへ行くのか分からずに、ブーンと車を走らせついた所はなんと競馬場。競馬の話は、私からしかしていないので、ちょっとビックリした。その時期は開催もしていないので、馬もいなかった。別に興味もなかった私は、もっといちゃいちゃできる場所のほうがいいのになぁっと思っていたので、なんでこんな所来たんだろう。となんで、なんでなんで???状態。

 彼はスタスタ歩いて『馬いないね』って言ってた気がする、私の心のは?

彼はマークシートとえんぴつを取りぬりぬり、、、。私の心のは?

『これ、塗るんだねー?』

『うん』

『やる?』《は?》

『やらない』と一言。

もう、私は冷め切っていた。知らないのに知ったかしているの?てか、説明もせずに何を?もっと楽しそうに好きな数字言ってごらんくらい言えよ。なんも無い!無!もっとさぁ!知ってるならさぁ、言えるでしょ?なんか、教えるとかあるよね?2人で楽しむ気ないよね!もう、私の心は開かないよ。


 帰るまで私は、椅子にさえ座らなかった。


不本意な競馬デートはやめてほしいものだわ。会話もほとんどしなかったし、私の態度はつんつんで、彼もつまらなかっただろう。

 その後、デートでどこへ行くか迷った時に彼は『どこが嫌かはわかる』《は?》

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