けいばとわたし

もちょん

高校を卒業すると共に就職したお掃除屋さんにはイケメンなお兄さん先輩がいた。女優の小西真奈美のような瞳で背が高く小顔で、本物のイケメンなのです。今まで見てきた誰よりもイケメンだ。と言えるくらい。毎日顔を見るたびに、イケメンだなぁ。と思うほどそれはもうかっこ良すぎた。

　そんなイケメン先輩は競馬をたしなむご様子で、土曜日にはよくお知り合いに電話やメールで馬券を代わりに買ってもらっているようでした。今、思い出したのだけど競馬新聞などは持っていなかったな。

　かの私は、競馬はギャンブル。武豊。くらいの知識量しかなく、馬が走るのよね？レベルの無縁の世界。と言うよりギャンブルと無縁の私はイケメン先輩のギャンブルやらないの？との、質問に宝くじのナンバーズを少々とくらいしか答えられなかった。1回しかやった事ないけど。そんな私の答えはイケメン先輩の競馬の方が当たる確率高くね。にひと蹴りされた。なんか、すんません。

　気になるから見てみようかなと日曜日にやっている競馬テレビの感想は画面の上で馬たちが走ってる。だった、しかしゴールも間近とゆう所で一頭の馬が後ろからあれよあれよとゆうまに先頭へ行きかっこよく勝ったのだ。素人でもない、無知な私にもその凄さは伝わった。

　その馬の名はディープインパクト。

けれど、それで競馬にハマる事も無かったけど、知識として頭の片隅に競馬の居場所ができたのでした。