モテき到来?!
第13話 先輩の友達の妹
今日は先輩が紹介してくれる方と一緒にに飲みに行くと約束した日になった。
「おつかれさま。岡崎。今日はちゃんとおしゃれしてきたな」
笑いながら、突っ込んでくるこの人は俺が新人時代からお世話になっている前山先輩だ。
「それは勿論、先輩に恥かかす訳にいかないですから。」
「おっ、そうかそうか、ならよし。」
「さて、そろそろ移動するか」
繁華街にほど近い駅の改札で待ち合わせをし、直接お店に集合するパターンだ。
「ちょっと緊張します。」
「緊張なんてするな、もったいない楽しめ楽しめ~」
「でもめずらしいですね、先輩から俺に紹介なんて。」
「いや、俺の連友達で家族ぐるみで付き合ってるやつがいるんだが、そいつの妹がな、婚約までいったんだが男が別の女をよりにもよって、妊娠させやがって、それがしかもその女の友達という、なんとも昼ドラな感じの展開になって、婚約破棄になったんだが、それから男性不信になったらしく1年経過したから、とりあえず、あてがってみようとなって、岡崎が見事にヒットしたわけだ。まあ、相手はリハビリも兼ねてるから、そこだけは頼むぞ。」
「わかりやした。」
そんな話をしていると、目的のお店につく居酒屋で焼き鳥屋なのにおしゃれなあそこだった。
「ここ、何度か来たことあるっす。」
「ああ。そうか」
「前山~~こっちこっち」
4人掛けにとびきりの美人が二人すわっていた。
「へっ!先輩に友達って女性だったんですか、てっきり男の人かと。」
「いつから男だと錯覚していた!!!まあとりあえず座れ。」
美人二人の前に一気に緊張が高まってきた。
「じゃあ、とりあえずビール3つとウーロン茶1つお願いします。」
頼んだ飲み物が運ばれてくる。
「かんぱ~~~い」
前山先輩が音頭をとる。
「先輩、そろそろ紹介してくださいよ。」
「おおそうだな、じゃあ自己紹介しようか。じゃあ岡崎から」
「はい、前山さんの後輩で同じ会社の岡崎誠といいます。」
「じゃあ、岩原、自己紹介」
「前山と同級生の岩山えりこです。そしてこっちが妹のさとみで~す」
「改めまして、さとみです。」
(黒髪ショートで大きな瞳、芸能人で例えると〇原さとみだよ。)
「おい。岡崎、ぼーっとしてんぞ、ほら、なんか話せ。」
「へっあ、はい、じゃあ趣味はなんですか?」
「お見合いかよ。まあいいか、さとみの趣味って俺も聞いたことないわ」
「はい。小説読むのとかアニメみるのと野球見るのがすきです。」
「そうなんですね。俺もラノベとかアニメすきです。ちなみに、球団はどこファンなんですか?」
「イー〇ルスです。」
「あ、じゃあおれと一緒じゃないですか、おれはM県出身なんで」
「そうなんですね。ラノベとかは何よまれますか」
「俺〇イルとかSA〇とかですかね。いろんなものを雑によみます」
「わたしも俺ガ〇ルすきです。主人公の斜め下からの視点ってすごいですよね。」
「でも、あの2期のアニメの時の先生の感じがかっこよすぎて半端なかったですよね」
「ですです。あんな大人になれたらっておもいましたよ。」
「あれ、かっこいいっすね」
「かっこつけてるからな。」
「「ははは」」
「趣味トークって楽しいですね、こんなに感性あうのも珍しいですね」
「そうですね。」
そんな話をしていると、店員さんがぼーっとしていたのか、運んできた飲みものをこぼして俺の服にがっつりかかってしまう。
「申し訳ありません。お怪我ありませんか、ほんと申し訳ありません」
「いやいや、俺は大丈夫です。ミスは誰にでもありますから。それより店員さんケガがなくてよかった。それで布巾かなにかいただけますか?」
「はい!!!!!ただいまお持ちします。」
その後、お店の責任者らしき人が謝りに来て、今回のお会計の減額を申し出てくれたが、「そんなことされたら先ほどのバイトの方がお会計から減額すればいいとおもって反省が深くなりませんよ。そして、なにょり次回から私が来づらいので正規のお値段でお支払いします」と申し出をことわった。
そんなハプニングも酒の肴にしながら、その夜はお開きになった。
【今日はありがとうございました。とてもたのしかったです。ぜひまた、ごはん行きましょう。】
メッセージの交換をしれっと成し遂げていた さとみさん から、そんなメッセージがきていた。
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