第2話 夜の世界って


俺の名前は岡崎誠、32歳 SD-素人童貞-である。しかし彼女いない歴=年齢ではない。確かにいたのだ。妄想の中ではない本物が。現在唯一にして最後の彼女だけどな。。。

昨日しこたま呑んだ挙句、はじめて出会った女性に土下座プロポーズという何ともシュールなことやってのけてしまったのである。まさにドン引きである。


「はぁ~~なんて返信しよう・・・」

ここで、適当なキャストさんなら、【昨日はありがとうございました。こちらこそ楽しかったです。(><)】とか、適当にかえすのだが・・・

あんなことやった手前、面白キャラでいくしかないのかぁぁぁ


そんなことはどうでもいいか・・・とりあえず返信しなきゃ。


【昨日はありがとうございました。お見苦しいところ申し訳ない。驚いたでしょう。普段はそんなこと絶対にしないんですよ。あんなにはしゃいだの初めてです。みずきさんをみてはしゃいじゃったんですかね。】


はい、送信。


何とも普通だな、まぁ普通が一番か。と一息ついた瞬間、即返信がある


【そうなんですね。あんなにはしゃいでいらっしゃたので、いつもあんな感じで明るい方なのかと思っていました。とてもおしゃべりしやすかったので、お仕事中なの忘れてお話してましたよ。次はいつ、会いに来てくださるんですかぁ??】


やっぱり、そういうとこは夜の世界って感じだね。しっかりここで営業してくるなんてな。さすがだよ、この流れだとすぐ行かないとって感じさせる。


【そういっていただけると、とてもうれしいです。次ですけど来週の土曜日にでも顔見せに行きたいと思います。】


【やったぁ来週またあえるんですね。心待ちにしてます。】


そんなこんなで、一週間は早い


からから~ん


「いらっしゃいまっせー、あら、ざっき~ 今日は一人??」

と真央ママ。ママといっても歳は一つ下なのだが。

「あぁ、今日は一人だよ。みずきさんに会いに来てって言われてたからね」

「そうなの、みずきも隅に置けないわね。じゃあ、一番手前にすわって。」

すわる場所を椅子を引きながら促してくれる。


さて、みずきさんはどこかな。あぁいたいた。楽しそうに笑ってる。やっぱりかわいいなぁ。

「そうそう、ざっき~ボトル何入れる??前のお店と一緒でマッカラン12年??」

「あら、おぼえててくれたんだ、さすがママ。それでよろしく。」

「ありがと~ございま~~~す。」



「わぁ~ほんとに来てくれたんだ~」

みずきが未開封のマッカランを運んでくる。


「顔見せにいくっていったじゃないですか~約束は守りますよ」

「ありがとうございますぅ。みんな岡崎さんみたいなお客さんだったらいいのになぁ~」

「ボトルネーム何にします?」

「じゃあ、ざっき~でお願いします」


そのあとは水割りをつくってもらい、他愛もない話でしばし盛り上がる。そうするとおくから


「みずき~こうた~い」


どうやら、別のお客様もみずき目当てなのかママから交代が告げられる。代わりの女の子がやってくる。たしか、あの子は・・・ ちーちゃん だったかな


「一週間ぶりですね。私のこと覚えてくれてますか??」

「もちろん、ちーちゃんだったよね。」

「っわーありがとうございます。一回で覚えてくれるお客様少ないので感動です。」


いや、一週間くらいならよゆうだろ。といっても社交辞令か。

「先週の土下座プロポーズ見事でしたね~あんな土下座初めてみましたよほんとに土下座する人がいるなんて思ってもなかったのでほんっとおもしろでっす。」

やっぱり、その話題になるか。もうネタの域に昇華させたからいんだけどね。


「なんなら、もう一回やろうか」

「いや、もういいです」

「ですよね。。。」

「・・・」

「・・・・・・・・・」

話つづかね~~~~~


それにしても、みずきさんきれいだなー。。。

「もう少ししたらっ。みずきさんくるとおもうのでもうちょっと私と一緒にお話ししてまってくださいね」



お会計28,000円になりまーーーす

やっぱり夜の世界って・・・











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