第9話 封印の解除

目が覚めた。


「知らない天井だ」


異世界に来たら言いたいことランキング第4位を言えたので満足。あとは右腕が存在していた。まずはステータスの確認だな。


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名前 ロート(鈴宮蓮)


種族 屍鬼

レベル 1

職業 仙人lv1

(見習い盗賊 見習い剣士 見習い魔術師)


体力7280/7280

魔力13600/13600

攻撃力2108

敏捷2301

精神1344

器用2016

運13


アクティブスキル

隠密lv3 忍び足lv5

無属性魔術lv6

剣術lv8 刀術lv1 格闘術lv5

仙術lv3

魔力操作lv10 血液操作lv1


パッシブスキル

始祖の血脈 魅了の魔眼

状態異常耐性


ユニークスキル

言語翻訳


称号

異世界に落ちしもの 吸血王の使徒

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フォーーー、この成長がどうでも良くなるほど魔眼はうれしい。かっこいいじゃないの奥さん。


「しっかりと話せるっていいな」


あとは進化して見た目は人間になった。これで彼女を作るための最低条件は整った。


よしニンフィアに会いに行こう。




墓地から出て数年ぶりに見た木々を懐かしいな、などと思いながら歩く。


「立地などに目を瞑ればなかなかあの塔も良かったな」


数時間歩き独り言も増え、周りのゴブリンの数も増える。魔闘術を行い距離を詰め、あのスケルトンの抜刀術をイメージしながら行う。




【抜刀術を獲得しました】

【刀術がレベルアップしました】


ゴブリンを二十倒した時に抜刀術を獲得し刀術を試してみるが、押しつぶすではなく切るという感覚を掴むのに時間がかかった。


気の所為かと思ったがこの刀、血を吸い取り刃の修復とそれに余った血で俺の体力を僅かに回復してくれる。これのおかげで多少無茶な使い方しても大丈夫でなかなか有能な刀だとは思うが妖刀では無いのか?乗っ取られそうで怖いのだが


そんなことを考えて登っていると頂上についた。辺りを見渡すと人が横に並んで十人は通れるであろう地下に通じる階段を見つけた。


「あれがダンジョンの入口かな?」


それから視線を逸らし景色を見る。それは俺が今まで見てきたどの景色よりも幻想的だった。人の手の入っていない木々に若干見える雲海には感動を覚えた。

しばらく惚けていたが突然の念話で我に返った。


『...久しぶり』


『祈らなくても話せるのか?』


『...場所が近いから念話の魔法で届く』


『どこにいるんだ?』


『階段を降りてすぐ右の壁に血と魔力を流せばいい。』


あれー?テンプレさんどこに行きましたか?最下層の封印を解いて出会って恋に落ちるみたいなのが良かったよ!一層って何?聞いたことないよそんな簡単なミッション。


『わ、わかり申した』


動揺が言葉に出てしまった。


『ん、待ってる』






クエスト開始だ。階段を降りて右の壁に魔力と血を操作して流す。はい完了


こんな締りの悪い封印の解き方は世界初じゃないのか?


壁が大きな音を立てて崩れていく。その後ろから、金髪で右目は金、左目は黒のオッドアイで背は俺より少し低く胸がでかい。そしてゴシックドレスをきた女神のような女性がいた。


それをみて俺は焦っていた何故かって?想像していた三倍美人だったからだ。ヤバイこの無言の空気が辛い。


思い出せあの本の内容を、女子との会話の鉄則

一 嘘をつかない。例外があるがこれは大切だ

二 褒める 当たり前だな

三 ユーモアを交える これは難しい滑ったら死にそうになる


今大切なのは一だけだ。初対面で褒めたりするのは胡散臭い。

あの死闘の時より緊張しているが噛むなよ俺


「俺と付き合ってください」


ジャンピンク土下座行って俺は言った。


「ん、いいよ」


あれ、俺は何を口走った?そしてなんて返された?


また、気まずい空気なんだがそんなことはどうでもいい。


告白してしまった俺が言うのもなんだが、普通初対面の人に告白されてYESを出すか?


チョロインどころじゃねー。いや、まてなぜここだけテンプレ?逆に怪しいんだが?今までのラノベの知識全部外れてたじゃん。全然参考になってないよ。


ふと俺は答えを思いついた。


さてはお主美人局だな?


美人局でファイナルアンサーだ



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