第5話 初めての戦闘

さて、これからどうするか。まずは、スキルの確認をするか。


始祖の血脈...血を流用した戦い方に僅かに成長補正

魔法威力上昇。魔眼を獲得する。


わお、確かにチートだわ。なんで現在使用不可なんだよ。


魔眼めっちゃ欲しいわ、黒歴史を再発しそうだぜ。


だが、俺は調子に乗らない。乗るほど強くもないけどな!


やることリスト1は、「強くなる」だな。モテるための必須項目です。レッツゴー






塔からでた。出る時に、部屋を見てまわったら置いたあったよ、なんか強そうな剣かと思いきやパイプ。


こ、これは伝説の魔剣?ということを期待したんだが、なんてことはなく、謎のパイプがあった。


武器としては嬉しいんだけど、心情的には全然嬉しくない。


え?普通この様な所で見つかる武器とかって、なんか凄そうなものって相場が決まってるんじゃないのか?


パイプって何?ハッキリ言ってダサい。まあいい、まずは墓地から脱出&レベル上げだな。


歩くこと数分で、スケルトンやゾンビを見つけた。



ちなみに、今の俺はバランスが多少悪いが、走ったり跳んだりすることができる。


そして、アンデッドを見つけたのはいいが、前世でも今世でも戦ったこと、当たり前だが殺したことは無い。


しかし、殺しに関して忌避感は無い。この世界では、やらなければやられるからだ。種族的な所と記憶で死にはれたからかもしれないけど。


どこぞの主人公のように、犯罪者を「反省したからやり直せるはずさ」とか「無駄な殺しはしない」とか薄っぺらい正義を語る愚者の様にはならない。



カッコをつけて長々と思考しているが、ようするに怖い。



気を紛らわそうと色々思考しているとし、俺は約1時間死体ごっこをして隠れている。


【隠密を獲得しました】


フッ、俺も強くなったぜ。1時間と少しでスキルを獲得するとは才能が恐ろしい。





そしてだ、俺はこの墓地のアンデッド博士になった。その成果を発表しよう。


強そうなアンデッドは、例外だが、一般的なアンデッド?は自分の墓の周辺から動けない。


いや、物理的には可能だが無意識的に出ようとしない。


そして、俺もアンデッドなので体温がない。音を出したり、攻撃しない限り襲ってこない。



つまり、音と熱で見分けていると言うこと。ハッキリ言おう時間の無駄だったと、そして、この墓地の下等アンデッドの中で自我がある俺が最強なんだと。





そうと決まれば早抜き足さし足忍び足〜パイプを振りかぶってどん。予想してたよりよっわー


【レベルが上がりました】


レベルアップ来ましたーではこれをくり返しまーす。


あれ、最近話してなくね?まあ音を立てたら、ダメだから仕方がないけれど





二日程戦い続けた。アンデッドだから体力的には問題ない。


だが、精神的に疲れた。そしてちょっと調子に乗ってしまった。まあ、まずはステータス


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名前 ロート(鈴宮蓮)


種族 グール

レベル 28

職業 見習い盗賊lv12


体力78/140

魔力380/380

攻撃力86

敏捷104

精神38

器用71

運10


アクティブスキル

隠密lv1 忍び足lv2 剣術lv1


パッシブスキル

始祖の血脈 (使用不可)


ユニークスキル

言語翻訳


称号

異世界に落ちしもの 吸血王の使徒

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頑張った。褒めて欲しいほど頑張った。


途中で声出してしまってすごい量に囲まれたのはやばかった。



余裕ができてからは、ルシファーの記憶で見た剣の鍛錬を思い出しながら、見よう見まねで振り続けた。パイプだけど。


あとは、職業につけるようになっていた。


これで無職とはおさらばさ、盗賊だけどね。


そして、レベルをあげても弱し。これは、少し考えてみたけどステータスの伸びは、進化するための副次的なものだからだと思う。


そして上位種は、強すぎ。ギリギリ防御が間に合ったけど、それでもダメージを受けた。

幸い追いかけて来なかったから逃げられたけど。


墓地から脱出するのが難しい。物理透過のありがたみを知ったぜ。だが、やるしかない。幸い時間は沢山ある。ついにあれに手を出す時が来た。


そう、魔法だ


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