No.309〜No.314+余談

前回に引き続き、クルックの話です。



No.309

2回目は1年生の後半あたり。

1回目の修理時に、歪んだ理由を聞く機会を逃してしまったので、筆者は愚かにも2回目の故障を迎えた。


2回目は、自分の楽器での故障だったので、親に楽器屋に連れて行ってもらった。そして、直してもらった上で、ネックを強く握ったことが原因だということも教えてもらった。



No.310

部活始めてすぐの2回の故障は、筆者に多大なるトラウマを植え付けた。



No.311

だから、それ以来ちょっとでもネックを握ってしまおうもんなら、心臓がきゅっとなる。



No.312

で、ネックを横から凝視して、「え、大丈夫? 大丈夫、の、はず。多分。うん」っていう確認を心の中で繰り返すことになる。



No.313

後輩ができた時も、置き方や運指に次いで、ネックの扱いを伝えた。



No.314

他には、ネックを強く握れないので、マウスピースの位置の調整が難しいという現象も発生する。



余談

本当に余談だが、筆者は身長の割に手が小さく、小指に関しては、キーに届くか届かないかくらいで、いろいろ工夫して、やっとキーを押せるようになったほどである。


だから、ネックの扱いと同じぐらいの重さで、入部したての後輩の子に、小指をキーに届くようにする方法を伝えようとした。


しかし、「あー、あと小指の位置のキーなんだけど……」って言おうとして、後輩の子の小指を見たら、全然余裕でキーに届いていた。自分の手が小さいの完全に忘れてました、はい。



多分、次話が最終回です。

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