その3

 今回も引き続き、定期演奏会の話です。一応、道草は今回で終わりです。



 ポップス系の楽曲が終わった後は、クラシック曲とか、ジャンルレスな感じでした。



 三年生だけで演奏する曲とかもありました。

 自分が三年の時は一滴も涙を流さなかったのに、一個下の学年の演奏を見て、泣きそうなるというね。



 その後、アンコールで校歌を演奏して終わりました。

 アンコールで思い出したのですが、中学生の時、アンコール用の曲を用意していったのに、誰からもアンコールの声が掛からなかったことがありました。そのアンコール曲の練習で、結構怒られたんですけど、無駄だったという哀しさ。

 逆に、アンコール用意してなくて、「声掛かる前に逃げろ!」ってなった時もありました。ちょっと記憶が曖昧で、いつだったかは忘れたのですが。



 定演後は、楽器の積み込みと、座席の消毒が行われました。

 顧問がadidasのパチモンを着ておりました。鯵が描いてあるアレです。気になる人は調べてみてください。



 そして、まったく関係ない話なのですが、一つ。

 帰りにコンビニでチロルチョコを買ったのですが、なぜかそのチロルチョコをカルトン(お金置くトレーです)に置こうとしていました。すんでのところでやめましたが、なんとなく老化を感じました。



 今回、定演に行って思ったこと。

 それは「その時その時でしか、できないことがある」ということでした。カドフェスの「氷菓/米澤穂信」の紹介文に「今しかできない青春がある。あの時しかできない青春があった。」というのがあるのですが、まさしくそういう感じかと。そんなに歳は変わらないのに、不思議とあの中にはもう戻れない感じがしました。


 緊張することもありますが、舞台に立つことはとても素敵な経験です。ライトで楽器がきらきら光って、舞台に立っている間はなにか凄いものになれているような気がするんです。

 だから、感情も持たないようなウイルスにそのような機会が奪われていくというのは、とても腹立たしくて哀しいことだと思います。


 コンクールは開催されませんでしたが、定期演奏会という形で彼ら彼女らに青春を全うする機会ができたことを嬉しく思いました。

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